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　米ゼネラル・モーターズ（General Motors：GM）は、3列シートの大型SUV（多目的スポーツ車）「キャデラックXT6」を2020年1月に日本で発売する（図1）。キャデラックブランドのSUVでは、最上級モデルになる。上質で広い室内空間や予防安全性能などを武器に、トヨタ自動車の高級ミニバン「グランエース」などを追撃する。

図1　大型SUV「キャデラックXT6」
図1　大型SUV「キャデラックXT6」
2020年1月に日本で発売する。競合車に対抗するため、予防安全システムを標準搭載した。（撮影：日経Automotive）
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　世界の自動車市場の需要がセダンからSUVにシフトしていることを受けてGMは現在、SUVの車種拡充を進めている。キャデラックブランドでは、「XT5」（全長4825mm）と「エスカレード」（同5195mm）を日本で販売している。

　今回の新型車はSUVの拡充戦略に沿って開発した。車両寸法は全長5060×全幅1960×全高1775mmで、ホイールベースは2860mm。XT5とエスカレードの間に位置するEセグメントの車両になる。プラットフォームはXT5のものを改良して適用した。

　新型車の価格は870万円である。価格が800万円を超えるドイツ・アウディ（Audi）の「Q7」や、スウェーデン・ボルボ（Volvo）の「XC90」などが競合車になる。いずれも3列シートの大型SUVだ。