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 スズキが2020年1月に発売したSUV(多目的スポーツ車)タイプの新型軽自動車「ハスラー」は、ルーフパネル(屋根の板材)とルーフ・クロス・メンバーの接合に、減衰力が大きい“マスチック”接着剤を採用した(図1)。ルーフパネルの共振による「こもり音」注)や雨音などの騒音を低減し、車内の静粛性を高めるのが狙いである。

図1 新型「ハスラー」
図1 新型「ハスラー」
高減衰性の接着剤を採用し、ルーフパネルの共振を抑えた。(撮影:日経Automotive)
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注)こもり音とは車内騒音の1つで、低周波数(30~200Hz)の耳を圧迫するように感じる不快な音。エンジンやサスペンション、排気管、ルーフパネルなど各部位の共振によって発生する。

 マスチック接着剤とは、合成ゴムを主成分とする弾性接着剤のことである。ボディーの焼き付け塗装工程などの熱で硬化する。登録車ではトヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「ミライ」などに採用されているが、軽自動車では今回の新型車が初めてである。スズキは、ドイツ・ヘンケル(Henkel)の高減衰タイプの製品を採用した。