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 ドイツAudi(アウディ)は、8年ぶりに全面改良した小型SUV(多目的スポーツ車)「Q3」とクーペタイプの「同スポーツバック」を、2020年8月に日本で発売する。新型車が属するプレミアム小型SUV市場は、トヨタ自動車やドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)、スウェーデンVolvo(ボルボ)などの競合車がひしめく激戦区だ。今回の新型車を武器にアウディは競争が激しい同市場で、これらの競合車に対抗する。

 Audiの日本法人であるアウディジャパンが20年7月に開いたオンライン発表会で、同社社長のフィリップ・ノアック氏は、「日本市場で予防安全性能は、顧客がクルマを購入する重要な要素になっている」と述べた。

 トヨタの「レクサスUX」やVolvoの「XC40」、ドイツBMWの「X1」をはじめとする競合車も、予防安全性能を充実させている。そこで今回の新型車は、VWグループのプラットフォーム(PF)「MQB(横置きエンジン車用モジュールマトリックス)」を適用し、上級モデルと同等の先進運転支援システム(ADAS)を搭載した(図1)。

図1 新型の小型SUV「Q3」
図1 新型の小型SUV「Q3」
8年ぶりに全面改良した。単眼カメラはフロントウインドー上部の室内側に、ミリ波レーダーはフロントグリルのエンブレム裏に搭載する。アウディジャパン提供の写真を基に日経Automotiveが作成。
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