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 日産自動車は2020年6月、小型SUV(多目的スポーツ車)の新型「キックス(Kicks)」を日本で発売した(図1)。新型車は、苦戦している日本事業を立て直す重要な車両になる。同社のシリーズハイブリッド機構「e-POWER」を全車に採用し、走行性能と燃費性能を高めた。自動ブレーキや先行車追従(ACC)、死角検知など14の機能を搭載し、予防安全性能を強化した。

図1 小型SUVの新型「キックス」
図1 小型SUVの新型「キックス」
日産が小型SUVを日本市場に投入するのは10年ぶり。業績の立て直しに向けた新車攻勢の第一弾になる。(出所:日産自動車)
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 新型車は、19年12月に日本での生産を終了した小型SUV「ジューク(Juke)」の後継車になる。日産がジュークを日本で発売したのは10年6月。同社が小型SUVの新型車を日本に投入するのは10年ぶりになる。

 10年前に発売したジュークの日本仕様車は、生産を終了するまで全面改良を一度も行っておらず、予防安全性能や走行性能、燃費性能などで、競合車のトヨタ自動車の「C-HR」やホンダの「ヴェゼル」などに差をつけられていた。新型車は最新の先進運転支援システム(ADAS)やパワートレーンを搭載することなどで、これらの競合車に対抗する。