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 韓国Hyundai Motor(現代自動車)は2022年5月、新型の電気自動車(EV)「IONIQ 5」を日本で発売した(図1)。EVとしての基本性能である満充電での航続距離(以下、航続距離)を単位価格当たりで比較すると、国内自動車メーカーの競合するEVを上回る。搭載するインバーターによって電力消費率(電費)を抑えた。

図1 現代自動車の新型EV「IONIQ 5」
図1 現代自動車の新型EV「IONIQ 5」
車両寸法は全長4635×全幅1890×全高1645mm。ホイールベースが3000mmと長く、室内空間は広い。(撮影:日経Automotive)
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 IONIQ 5の基本グレードは、容量58kWhのリチウムイオン電池を搭載し、航続距離(WLTCモード、以下同様)は498km。価格は479万円(消費税込み、以下同様)である。容量72.6kWhの電池を搭載する上級グレードは、航続距離が618kmで、価格は519万円からである。

 国内自動車メーカーの競合EVと比べると、搭載するリチウムイオン電池の容量は少ない、もしくはほぼ同等でありながら、航続距離で上回り、価格は安い。

 例えば、日産自動車が22年5月に発売した新型EV「アリア」の基本グレード。IONIQ 5の基本グレードよりもやや大きい容量66kWhの電池を搭載するが、航続距離は470kmで同EVより30km弱短い。価格は539万円で、IONIQ 5の基本グレードよりも60万円高い。

 トヨタ自動車が22年5月に日本で発売した同社初の量産EV「bZ4X」は、容量71.4kWhの電池を搭載するが、航続距離は559km。電池容量の近いIONIQ 5の上級グレードより60km弱短い。bZ4Xの国内での販売は法人向けのリース限定で、参考価格を600万円としている。IONIQ 5のほうが約80万円安い。