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 ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の日本法人フォルクスワーゲン グループ ジャパンが2022年10月に発売したハッチバック車「ゴルフ」の高性能版「ゴルフR」(図1)。同車(以下、新型車)は、FF(前部エンジン・前輪駆動)ベースの四輪駆動(4WD)車だ。左右後輪のトルク配分や電子制御ディファレンシャルロックといったシステムを統合制御することなどで、FR(前部エンジン・後輪駆動)車のような旋回性能とした。

図1 新型ゴルフR
図1 新型ゴルフR
排気量2Lのターボエンジンを搭載する高性能ハッチバック車だ。(写真:日経Automotive)
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 新型車は、パワートレーンに排気量2.0Lのターボエンジンを搭載する(図2)。最高出力は235kW、最大トルクは420N・mである。

図2 エンジンルーム内の様子
図2 エンジンルーム内の様子
エンジンカバーは外している。(写真:日経Automotive)
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 「新型車が目指したのは、運転者の意のままの走りだ」と、フォルクスワーゲン グループ ジャパン営業本部商品企画課アシスタントプロダクトマネージャーの山谷浩之氏は話す。特にこだわったのは、旋回性能だ。四輪駆動システム「4MOTION」を基本に、様々なシステムを統合制御することで、先代車に比べて旋回性能を向上させた。