ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の日本法人、フォルクスワーゲン グループ ジャパンは2022年12月、電気自動車(EV)「ID.4」の標準版の受注を開始したと発表した。2022年11月に発売した限定版から、「ブレーキ関連を改良することで、航続距離を延ばした」と同社営業本部商品企画課アシスタントプロダクトマネージャーの山谷浩之氏は話す。
標準版は、2023年第2四半期に発売する予定だ。グレードは、電池容量52kWhの「Lite」と77kWhの「Pro」を展開する。一充電走行距離(WLTCモード)はLiteが435km、Proが618kmとなる。
2022年11月に発売した限定版「Lite Launch Edition」、「Pro Launch Edition」と電池の容量や種類は変えていない(図1)。ただ、一充電走行距離を比較すると、Liteは47km、Proは57km延ばした。標準版には、ブレーキ関連の調整が入ったことで、減速する際のエネルギーを電力に変える回生量が増え、一充電走行距離が延びたという。併せて「回生の制御に関連するソフトウエアも改良した」と山谷氏は話した。