PR

日本精工(NSK)は操作機構を使わずに2段変速のできるモーターを開発した。イン・ホイール・モーターに応用した場合、従来と比べて質量を約30%軽くできる(図1)。二つのモーターと、遊星歯車機構を使った変速機を組み合わせた。モーターを同じ方向に回すと高速段、逆方向に回すと低速段に切り変わる。

図1 NSKが試作したイン・ホイール・モーター
図1 NSKが試作したイン・ホイール・モーター
(a)タイヤを含めた全体像。16インチのホイールに収容できる。(b)モーターの拡大図。
[画像のクリックで拡大表示]

 現在、電気自動車(EV)の駆動モーターに変速機はなく、減速機があるだけだ。車速と加速度の関係を見ると、自動車メーカーが要求する関係(ユーザー曲線)とモーターがもともと持っている関係(モーター曲線)が似ているためだろう(図2)。曲線は共に左上の水平な線、右下の垂直な線、両者を結ぶ反比例の曲線でできている。

図2 クルマの速度と加速度の関係
図2 クルマの速度と加速度の関係
モーター曲線がユーザー曲線より上にある。
[画像のクリックで拡大表示]