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三菱重工工作機械は内歯車を切削する工具として、従来のピニオンスカイビング工具に代わるスーパースカイビング工具を開発した。AT(自動変速機)の多段化のほか、ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)といった電動化など、内歯車に対する品質への要求が高まる将来に備える。

 前号で説明したように、ピニオンスカイビングは生産性、加工精度など“ほとんど"の項目でギアシェーパ、ブローチなどこれまでの加工法より優れている。残念なことに“すべて"の項目ではない。唯一の欠点は工具の寿命が短いこと。その理由はすくい角が負(マイナス)になることだ。

 すくい角は工具の切り込み深さに大きく影響される。切り込み深さが大きければ負のすくい角は大きい〔図1(a)〕。切り込み深さが小さければ負のすくい角は小さい〔図1(b)〕。

図1 すくい角と工具の切り込み深さの関係
図1 すくい角と工具の切り込み深さの関係
(a)切り込み深さが大きければ負のすくい角は大きい。(b)切り込み深さが小さければ負のすくい角は小さい。(出所:三菱重工工作機械)
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