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目次
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デンソーADASで反撃
「メガ」対抗の新世代センサー
デンソーが先進運転支援システム(ADAS)で反撃の狼煙(のろし)を上げた。同社が2022年1月に発表した第3世代ADASセンサーは、従来の第2世代ADASセンサーに比べてコストを同等に抑えながら、交差点における出合い頭衝突への対応や、高速道路の単一車線における「ハンズオフ」走行などの新機能を搭載し…
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ジヤトコが電動アクスル参入
遊星歯車で3割小型化
ドイツを中心とする欧州のメガサプライヤーや日本電産などが先行する電動アクスル(eアクスル)市場にジヤトコが挑む。競合がひしめく中で、ジヤトコは後発からどう巻き返すのか。幹部への取材と試乗から戦略が見えてきた。
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アイサイトに深層学習
ステレオカメラどこまで進化
SUBARU(スバル)の運転支援技術「アイサイト」。ステレオカメラで障害物を認識し、車両を制御することで衝突時の被害を軽減できる。自動車メーカーでは珍しく画像処理ロジックを内製するスバルは、2020年代後半にAI(ディープラーニング、深層学習)技術を採用し、さらに性能を高める考えだ。
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スズキ新型「アルト」、小さなクルマの安全技術
スズキは2021年12月、軽自動車「アルト」の全面改良車を発売した。最低価格が100万円を切る小さなクルマでありながら、高強度の高張力鋼板をボディー骨格に多用することなどで、衝突安全性能を強化した。
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デンソー子会社に聞くRISC-V戦略
アーム買収頓挫は影響なし
オープンソースの命令セットアーキテクチャーである「RISC-V(リスクファイブ)」は、特定企業のライセンスに縛られずに自由にCPUコアを作れる点が魅力である。2020年に米NVIDIA(エヌビディア)が英Arm(アーム)の買収計画を発表すると、車載半導体の分野でRISC-Vの導入を検討する動きが加…
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BEVバブル電池コスト上昇へ
GMは「4元系」採用
カーボンニュートラル(以下、CN)の実現に向けて、電気自動車(BEV)に大きな期待が集まる。米Tesla(テスラ)のBEV販売台数は2021年、前年比約1.9倍の94万台と急増した。
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走り始めたトヨタ流DX
「レクサスNX」開発で、50人が“疑似同乗”
「DX(デジタルトランスフォーメーション)で遅れてるってよく言われますね」。トヨタ自動車のある技術者はこうつぶやく。言葉にはしないが、発言の裏に異議のニュアンスを感じた。
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米国がバイオ燃料を選ぶワケ
カーボンニュートラル燃料(CN燃料)として欧州で合成燃料e-fuelの研究開発が盛んな一方、北米を中心に開発プロジェクトが急増しているのがバイオ燃料(バイオマス燃料)である。
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シリーズ方式HEVでこんなにも違う
ロッキーとノート
エンジンを走行ではなく発電だけに使うシリーズ方式のハイブリッド車(HEV)。小型車で採用が増えている。モーターのみで走ることから、走りや乗り味も似たようなものになると思われがちだが、日産自動車の「ノート」とダイハツ工業の「ロッキー」の両シリーズ方式HEVには、明確な違いが存在した。
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ボディー素材に、主役交代の圧力
トヨタも冷間プレス材を採用
トヨタ自動車は、2021年10月に発表した新型SUV(多目的スポーツ車)「レクサスNX」のボディー骨格に、引っ張り強さが1.5GPa級の高張力鋼板(冷間プレス材)を適用した。
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EVに変速機は必要か?Boschやジヤトコが訴求
航続距離の延長や加速性能の改善、最高速度の向上などを目的に、電気自動車(EV)向け変速機の開発が進む。一方で、「モーター駆動のEVに変速機は不要」との意見もある。
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トヨタのEV戦略が、現実的な理由
あくまで「全方位」貫く
トヨタ自動車は2021年12月、電気自動車(EV)の世界販売目標を30年に350万台とする新たなEV戦略を発表した。これまで30年にEVと燃料電池車(FCV)で200万台としていた目標台数を上方修正した。
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なぜトヨタ「THSII」を使わない? ダイハツがシリーズHEVで独自路線
どうしてトヨタ自動車のハイブリッド機構を採用しなかったのか─。ダイハツ工業が2021年11月に発売した小型SUV(多目的スポーツ車)「ロッキー」の部分改良車における最大の疑問だ。ダイハツが選んだのはシリーズ式。競合する日産自動車が「e-POWER」として推す方式である。開発陣を直撃し、今回の決断に…
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新型アウトランダーPHEV
走りの性能磨き、安全性能を強化
三菱自動車は2021年12月、中型SUV(多目的スポーツ車)の新型「アウトランダーPHEV」を発売した。三菱車として初めて、日仏3社連合(アライアンス)の共通プラットフォーム「CMF(Common Module Family)-C/D」を適用した。パワートレーンを刷新し、走りの性能を進化させたほか…
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トヨタ初のEV専用、プラットフォーム
新世代EV「bZ4X」で欧州猛追
トヨタ自動車は2021年10月末、開発中の電気自動車(EV)「bZ4X」の詳細を公表した。同社のEV向け車両開発手法「e-TNGA」の考え方に基づくEV専用プラットフォーム(PF)を初めて採用する。
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ワゴンRスマイル
使いやすさと安全性能で攻める
スズキは新型軽自動車「ワゴンRスマイル」を、2021年9月に発売した。後部ドアにスライドドアを採用し、ベース車両の「ワゴンR」より使い勝手を良くした。先進運転支援システム(ADAS)用センサーを刷新し、予防安全性能を高めた。
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日産栃木工場、極限まで生産自動化
新型EV「アリア」量産へ
日産自動車はSUV(多目的スポーツ車)タイプの新型電気自動車(EV)「アリア」を量産する栃木工場(栃木県上三川町)の新ラインを2021年10月に公開した。極限まで生産の自動化を進めることで、競合他社のEV専用ラインに比べてコスト競争力を高めたという。
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酔わない自動運転レベル3
日立アステモが目指す「熟練の技」
日立Astemo(日立アステモ)は「レベル3」以上の自動運転において、熟練運転者のような滑らかな操作を再現できるソフトウエア技術を開発した。
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トヨタが推す、サイバー対策の新常識「SBOM」
流出するリスクは?
トヨタ自動車が「ソフトウエア部品表(Software Bill of Materials:SBOM)」の活用に力を入れている。SBOMによって車載ソフトに含まれる脆弱性を管理し、自動車へのサイバー攻撃を未然に防ぐのが狙いだ。
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トヨタ「ランドクルーザー」
14年ぶりに全面改良
トヨタ自動車は2021年8月、SUV(多目的スポーツ車)の新型「ランドクルーザー」(300シリーズ)を発売した。先代車(200シリーズ)から14年ぶりの全面改良で、トヨタの車両開発手法「TNGA(Toyota New Global Architecture)」に基づく、フレーム車向けプラットフォー…