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2022年度までに電動車両の販売台数を年間100万台にする計画の日産自動車。目標の達成に向けて、電気自動車(EV)とシリーズハイブリッド車(HEV)「e-POWER」の両方で、第2世代の量産車の開発を急ぐ。2019年10月に開催した先進技術説明会で初披露した試乗車や展示から、モーター制御や快適性を追求する方向性が見えてきた。

 「専用エンジンの開発は、e-POWERの販売が軌道に乗ってから」─。日産のパワートレーン技術者は、「ノートe-POWER」を発売した2016年11月にこう語っていた。

 3年の月日がたち、日産はシリーズハイブリッド車(HEV)向けの発電専用エンジンの開発に着手した(図1)。e-POWER搭載車は、国内販売のノートの約7割、ミニバン「セレナ」では約4割を占め、市民権を得たと言っていいだろう。中国や欧州などへの導入も決めた。

図1 発電用エンジンは流用から専用品に
図1 発電用エンジンは流用から専用品に
日産は、シリーズ・ハイブリッド・システム「e-POWER」向けに、熱効率を50%に高めたエンジンを開発する。(画像:日産)
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 2022年度の電動車両の年間販売100万台に向けては、「(EVではなく)e-POWERが大半を占める」(日産幹部)ため、主軸となるe-POWERの商品力向上が欠かせない。開発の軸は、発電専用エンジンによる燃費の改善とモーター駆動による静粛性の向上の2つだ。