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写真提供:VW
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米マイクロソフト(Microsoft)が自動車向け戦略説明会を開催、ドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)や、同ダイムラー(Daimler)、同BMWのいわゆる“ジャーマン3”のユーザー事例を公表した。コネクテッドカーを通じて収集したデータを分析し、最終的にデジタルプラットフォーマーへの転換を目指すジャーマン3にとって、マイクロソフトは欠かせないパートナーになっている。

 「自動車メーカーは今やソフトウエア会社になりつつある」。米マイクロソフト(Microsoft)General Manager, Automotive Industryのサンジェイ・ラヴィ(Sanjay Ravi)氏はこう指摘する(図1)。自動車業界が直面する大変革「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)」を勝ち抜くためには、ソフトウエアが大きな強みになるからだ。

図1 マイクロソフトのサンジェイ・ラヴィ氏
図1 マイクロソフトのサンジェイ・ラヴィ氏
(撮影:日経Automotive)
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 自動車業界におけるソフトウエア技術者の数は「機械系の技術者の約3倍の速度で増えている」(ラヴィ氏)という。例えば、米フォード(Ford Motor)では「ソフトウエア開発のプラットフォームである『GitHub』を利用する開発者が約8000人存在する」(同氏)。またクルマ1台当たりの車載ソフトウエアのコード数は1億5000万行規模に膨らんでいる。

 ソフトウエア重視の動きは、フォードをはじめとする米国メーカーのほか、ドイツ車メーカーで積極的だ。例えばVWは、グループ横断型のソフトウエア専門組織「Car.Software」を立ち上げた。2025年までに70億ユーロ(120円/ユーロ換算で約8400億円)を投じてソフトの内製比率を現在の10%未満から60%に高める計画である。