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カメラやミリ波レーダーと並んで、自動運転車向けの周辺監視用センサーの「三種の神器」と呼ばれる3次元LIDAR(レーザーレーダー)。自動車メーカーが車両への搭載に向けて検討を進めていることを受けて、既存の部品メーカーだけでなく多くのスタートアップがLIDARの開発に乗り出している。だが、ここへきて雲行きが怪しくなってきた。

写真:Waymo、日経Automotive
写真:Waymo、日経Automotive

 「そろそろ“退場"するスタートアップが増えてくる」─。LIDARを開発するスタートアップの幹部の予言だ。

 LIDAR専業のスタートアップの数は70社とも100社ともいわれ、2020年1月に米ラスベガスで開催された展示会「CES 2020」の展示会場には多くの試作品が並んだ(図13)。車載センサー事業の拡大を目指して、ソニーが同市場に参入すると宣言したことも大きな話題になった。ソニーは実用化の時期は明言していないが、車載カメラのCMOSイメージセンサーに使う技術を活用した、高感度な受光素子を武器に勝負を仕掛けるようだ。

図1 米ルミナー・テクノロジーズ(Luminar Technologies)
図1 米ルミナー・テクノロジーズ(Luminar Technologies)
CES 2020でのブースの様子。トヨタ自動車やスウェーデン・ボルボ(Vovlo)などの自動運転の試験車両にLIDARを提供している。(撮影:日経Automotive)
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図2 米クアナジー・システムズ(Quanergy Systems)のLIDAR
図2 米クアナジー・システムズ(Quanergy Systems)のLIDAR
既にLIDARを量産している。車両はデモンストレーション用で、ドイツ・ダイムラー(Daimler)に供給しているわけではない。(撮影:日経Automotive)
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図3 米セプトン・テクノロジーズ(Cepton Technologies)のLIDAR
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図3 米セプトン・テクノロジーズ(Cepton Technologies)のLIDAR
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図3 米セプトン・テクノロジーズ(Cepton Technologies)のLIDAR
同社のLIDARは、米メイ・モビリティー(May Mobility)の低速無人シャトルに採用されている。(撮影:日経Automotive)

 一見すると活況に思えるが、各社に話を聞くと必ずしも明るい未来を描けているわけではなかった。昨年と比べて市場や自社の成長性に不安を抱く声が大きくなり、増え続けていたLIDARのスタートアップの数は「ピークを過ぎた」(別のLIDARメーカーの幹部)との意見が目立った。

 ドイツの部品メーカーのセンサー担当者は「LIDAR市場の現状は、ミリ波レーダーが出始めたころの動きと重なる」と分析した。当時、ミリ波レーダーを手掛けるスタートアップが多く登場した。結局は数社に集約された経緯と同様に、LIDARメーカーも減少に転じるという見立てである。