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 スバルが新型「レヴォーグ」で、ステレオカメラを使う運転支援システム「アイサイト」の新世代版を搭載した。衝突安全でもボディー骨格に工夫を凝らした。予防安全から衝突安全まで、スバルの最新技術が組み込まれている。

写真:スバル
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 SUBARU(スバル)が先進運転支援システム(ADAS)を刷新した。「新世代アイサイト」と名付けた改良版では、中核を担うステレオカメラをはじめとする主要部品を根本的に見直した。これまで長年アイサイトの進化を支えてきた日立オートモティブシステムズ(現:日立Astemo)やルネサスエレクトロニクスの日本勢から、海外の大手部品メーカーに乗り換えたのである。

 スバルは、2020年10月発売の新型ステーションワゴン「レヴォーグ」から新世代アイサイトの搭載を始めた。新世代アイサイトで目指すのは、(1)交差点での衝突など事故を回避できるシチュエーションを増やすことと、(2)高速道路での運転支援の拡大─の2つである。

 「もちろん相当悩んだ。それでも、交差点事故への対応と高速道路での高度な運転支援を両立させるためには、ステレオカメラをゼロから見直す必要があった」。2008年に実用化した初代からアイサイトの開発に携わってきた、スバル先進安全設計部主査の丸山匡氏が打ち明ける。

スウェーデンVeoneerが受注

 新世代アイサイトに搭載するステレオカメラを供給するのは、スウェーデンVeoneer(ヴィオニア)である(図1)。スウェーデンの大手自動車部品メーカーAutoliv(オートリブ)から分社化した企業で、ドイツDaimler(ダイムラー)などにステレオカメラを供給した実績を持つ。新型ステレオカメラに内蔵する処理半導体は、米Xilinx(ザイリンクス)のFPGA(Field Programmable Gate Array)を選択した。

図1 新世代アイサイトに使うステレオカメラ
図1 新世代アイサイトに使うステレオカメラ
ヴィオニアが供給する。左右のカメラ間の距離である「基線長」は、従来のアイサイトから変えていない。(撮影:日経Automotive)
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 スバルが新世代アイサイトで最も重視したのが、交差点での衝突事故を回避するためにステレオカメラを広角化することだった。従来のアイサイトのステレオカメラと比べて検知距離を維持しつつ、「検知角度を約2倍に拡大した」(丸山氏)という。

 検知角度を2倍にするため、スバルはステレオカメラに搭載するCMOSイメージセンサーの画素数を、これまでの約120万から約230万に増やした。CMOSイメージセンサーを供給するのは米ON Semiconductor(オン・セミコンダクター)である(図2)。

図2 新型ステレオカメラに内蔵するCMOSイメージセンサー
図2 新型ステレオカメラに内蔵するCMOSイメージセンサー
オン・セミコンダクターの「AR0231」という機種で、画素数は約230万。(撮影:日経Automotive)
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