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2021年1月の総合展示会「CES」では、クルマの未来につながる展示が多かった。独Daimlerが大型の次世代インストルメントパネルを出展したほか、パナソニックが前方の道路形状に重ね合わせて矢印などを表示するAR(仮想現実)HUDナビを公開した。半導体やIT技術が技術革新の主役として位置付けを高めている。

写真:パナソニック、GM
写真:パナソニック、GM
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 独Daimler(ダイムラー)は、3枚のディスプレーを組み合わせた次世代インパネを披露した(図1)。幅が1.41mと大きく、触覚フィードバック機能を備える。21年内に発売予定のMercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)ブランドの電気自動車(EV)「EQS」から搭載する。

図1 ダイムラーが披露した次世代インパネ
図1 ダイムラーが披露した次世代インパネ
(出所:Daimler)
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 「(開発品は)Mercedes-Benz史上最大の大きさだ。車内空間における注意喚起、機能制御、エンターテインメントの中心となる」─。Ola Kallenius氏(Chairman of the Board of Management Daimler and Mercedes-Benz)は同インパネの位置付けを強調する(図2)。

図2 ダイムラーのOla Kallenius氏(Chairman of the Board of Management Daimler and Mercedes-Benz)
図2 ダイムラーのOla Kallenius氏(Chairman of the Board of Management Daimler and Mercedes-Benz)
(出所:CES 2021の映像)
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