全4966文字
PR
写真:ホンダ
写真:ホンダ
[画像のクリックで拡大表示]

ホンダは2021年9月、全面改良した中型車の新型「シビックハッチバック」を日本で発売した。同社の新たな車両設計・開発手法「ホンダ・アーキテクチャー」を初めて適用した車両である。同手法を適用し、走行性能や衝突安全性能、予防安全性能などの基本性能を高めた。

 今回、日本で発売した新型シビックハッチバック(以下、新型車)はガソリンエンジン車だが、22年には2モーター式ハイブリッド機構「e:HEV」を搭載するハイブリッド車(HEV)と、スポーツモデルのガソリン車「シビックタイプR」も日本に投入する(図1注1)

図1 新型「シビックハッチバック」
図1 新型「シビックハッチバック」
ホンダ・アーキテクチャーを適用した初めての車両で、21年9月3日に日本で発売した。(撮影:日経Automotive)
[画像のクリックで拡大表示]
注1)17年9月に日本で発売したシビックの先代車にはセダンとハッチバック、タイプRの3車種があった。その後、セダンとタイプRの販売は終了し、今回の新型車でもセダンの日本への投入は見送った。四輪車事業の収益を改善するため、グローバル車の派生数を25年までに、19年比で3分の1に減らすという同社の戦略の一環である。

 ホンダは現在、車載半導体不足などの影響を受けて、一部の工場で生産調整を行っているが、今回の新型車は半導体不足の影響を受けていないという。新型車を生産する寄居工場(埼玉県寄居町)は通常操業が続いており、「当初の計画通り、21年9月に発売できた」(同社)と言う注2)

注2)ホンダは車載半導体不足に加えて、東南アジアにおける新型コロナウイルス変異株の感染拡大に伴う部品不足の影響も受けているが、寄居工場の稼働率は8~9月が約90%、10月上旬は正常稼働の見通しである。ただ、シビックの工場からの出荷期間は3カ月程度となっている。

 また、日本でガソリン車の発売が先行した点について、新型車の開発責任者を務めたホンダ四輪事業本部ものづくりセンターの佐藤洋介氏は、「当初の計画通り」と言う(図2)。また同社は、HEVの開発が遅れているわけではないとする。

図2 新型車の開発責任者を務めた佐藤洋介氏
図2 新型車の開発責任者を務めた佐藤洋介氏
「ガソリン車の発売を先行するのは、当初の計画通り」と言う。(撮影:日経Automotive)
[画像のクリックで拡大表示]