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画像:ホンダ
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ホンダの2030年に向けた電気自動車(EV)戦略が見えた。同年までに30車種のEVを世界市場に投入し、年間200万台超を生産する計画である。生産体制の強化に向けて中国では武漢市のほかに、広州市にもEV専用工場を建設する。北米でもEV専用ラインを立ち上げる。ガソリン車やハイブリッド車(HEV)などを含めた30年の年産規模は約500万台を見通しており、その約4割がEVになる。計画の実現に必要な容量160GWhの電池確保を急ぐ。

 ホンダ社長の三部敏宏氏は、2022年4月に開いた四輪車の電動化に関する説明会で、30年までの電気自動車(EV)戦略を明かした。20年代後半までは、主要市場の特性に合わせたEVを投入する。第1の主要市場である北米では、米General Motors(ゼネラル・モーターズ、GM)と共同開発している中大型EVを、24年に2車種投入する。ホンダブラントのSUV(多目的スポーツ車)の新型「Prologue(プロローグ)」と、「Acura(アキュラ)」ブランドのSUVである。