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インバーターでエネルギー損失30%低減

 3年ぶりのリアル開催となった今回の人とくるまのテクノロジー展。新型車への採用事例の他に目立ったのが、電動化に関連する技術だった。相対的に自動運転関連の話題はやや少なく、部品メーカーは技術開発の優先順位をはっきりさせつつある。

 電動化技術では、エネルギーの低損失化や軽量化などに寄与する技術があった。日立Astemo(日立アステモ、東京・千代田)は、同社と日立製作所がEV向けに開発した新たなインバーターの試作品を公開した(図5)。同試作品に搭載した基本技術は日立が開発し、日立アステモは製品開発を進めている。

図5 日立アステモが公開した小型インバーターの試作品
図5 日立アステモが公開した小型インバーターの試作品
体積は1.5L、最高出力170kVA、最大電流350A、出力密度は113 kVA/Lである。(写真:日経Automotive)
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 特徴は、同社の従来の電動車両向けインバーターに比べて約50%小型化し、パワー半導体がスイッチ動作をする際のエネルギー損失を約30%低減した点だ注1)。小型EVや軽EVなどの小さなクルマへの採用を目指す。採用時期は2027~2028年を想定する。製品価格は、従来品よりも20~30%下げるのが目標だ。

注1)日立アステモの出力100kW級の製品と比べた場合の値。