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【技術】NEDOとソフトバンクがフィリピンでEVの実証試験
EVとITで三輪車をクリーンな未来型交通網に

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 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とソフトバンクは、フィリピンで実施した電動三輪車による公共交通システムの実証事業を完了したと発表した。この実証試験は、ソフトバンクを委託先として「サービスプラットホーム」「個別認証を含む充電インフラ」「運行管理・アセット管理をするテレマティクス」「車両に搭載する通信機器」の四つをパッケージ化して一つのサービスとし、マニラ市内で新しい電動三輪車のエコシステムを構築した。

 電動車の普及に一番の障害となる充電インフラは、個別認証、車両ごとの充電量や機器状態などの情報をネットワーク経由で収集し、データベース化して管理制御する仕組みを確立した。

 この実証試験で得られた成果は三つ。一つは、車載IT技術により車両間隔を自動調整し、正確な定期運行を実現したこと。二つ目は、テレマティクス技術により不具合を素早く発見し、早急な対策をすることで運行スケジュールを90%以上遵守できたこと。三つ目は、電池残量や充放電状況をリアルタイムで監視し、電力切れを起こさずに運行できたこと。この成果により、当初の目標であった正確な定期運行、車両の稼働率管理、充電管理、システムの汎用化を実現できた。 (櫛谷さえ子)

【部品】1000チップ超のLEDアレーが製品に
OSRAM Opto Semiconductorsが披露

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 ドイツOSRAM Opto Semicon-ductorsは、1024(32×32)ピクセル分のLEDチップをアレー状に並べたヘッドランプ向けLED「Eviyos」を「electronica 2018」に出展した。1ピクセル分のLEDチップは非常に小さいことから、車載カメラで認識した外部環境の状況に応じて細かく点滅制御するヘッドランプを、小型に実現できるのが特徴。ドライバーICを集積しているので、ピクセルごとに独立して点滅を制御できる。

 運転手がステアリングを切った方向を照射する「AFS(Adaptive Front-Lighting System)」や、対向車や歩行者などをまぶしくさせないように配光を細かく制御する「ADB(Adaptive Driving Beam)」に対応したヘッドランプでの利用を想定する。例えば、対向車の運転手の目が眩まないように、いくつかのピクセルを消灯する。

 歩行者に直接強い光が当たらないように、歩行者を避けて光を照射することも想定している。「自動運転時代になると、ドライバーが周囲にあまり注意を払わなくなる。そのため、こうした外部環境を認識して、ヘッドランプを細かく制御する技術は重要になる。特に歩行者には、よく配慮しないといけない」(説明員)という。 (根津 禎)