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【新製品】
独インフィニオン、77GHzレーダー向け車載MCU
2022年に特定顧客向けにサンプル出荷を開始

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 独インフィニオン(Infineon Tech-nologies)は、77GHz帯レーダーのアプリケーションに向けた新たな車載MCUとして「TC3A」を発表した。同社の車載MCU「AURIX」に含まれる製品である。

 同社はAURIXのレーダーアプリケーション向け製品として、TC39/TC35/TC33を提供している。それぞれ、長距離向け/中距離向け/短距離向けである。TC3Aでは、SPU 2.0と呼ぶ新規開発した信号処理ユニットを集積することなどによって、既存製品を上回る性能を達成すると同社は説明している。SPU 2.0は高速フーリエ変換処理の遅延を低減したレーダー処理用の同社アクセラレータの進化版で、リアルタイム干渉軽減とリソース消費の削減のための拡張機能を備える。

 新製品には、SPU 2.0に加えて、同社独自のTriCoreアーキテクチャーのCPUコアを4つ(動作周波数は300MHz)、処理中にデータを保存するための6MバイトのSRAM、最大600Mビット/秒のMMICインターフェース、EVITA Full仕様に準拠したハードウエア・
セキュリティー・モジュールなどを集積する。

 TC3Aは特定顧客へのサンプル出荷を2022年中に開始する。(大原雄介)

【新製品】
米マキシム、AEC-Q100準拠のセキュアー認証用IC
車載用の各種基準をパスするため一から開発

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 米マキシム(Maxim Integrated)は、車載グレードのセキュアー認証用IC「DS28C40」を発売した。今回、初めて車載ICの品質規格「AEC-Q100グレード1」に準拠した。

 東京にあるマキシム・ジャパンで会見を開いたMaximのScott Jones氏によれば、既存のICを車載グレードに改良したのではなく、今回のICは一から開発したという。「車載グレードの保証に向けた各種基準をパスするためには、既存ICの改良では不可能だったから」(Jones氏)という。今回の新製品を利用することで、高価な自動車部品の盗難を抑止したり、不正品や模造品が使われることを防いだりできるという。例えば、電気自動車の電池モジュールに不正品や模造品が混入することを防げるとする。

 新製品のDS28C40は3mm×4mmと小型の10ピンTDFNパッケージに封止されている。小型ながら、セキュリティーの担保に必要な回路を集積したという。楕円曲線暗号(ECC-P256)の暗号化回路、ハッシュ関数(SHA-256)の演算回路、真の乱数発生器(TRNG)、6KビットのOTP(One Time Programmable)メモリー、GPIO、64ビットのROM識別番号(ROM ID)などを集積する。(小島郁太郎)

【安全性】
EuroNCAP、新型4車種の衝突試験結果を発表
BMW 1シリーズと3シリーズが高評価

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 欧州で自動車アセスメントを手掛けるEuroNCAPは2019年10月9日、新たに4車種の衝突安全試験結果を発表した。試験したのはドイツBMWの「1シリーズ」と「3シリーズ」、欧米FCAの「Jeep Cherokee」、それにフランス・プジョー(Peugeot)の「208」。BMWの2車種は五つ星、Cherokeeと208は四つ星となった。

 BMWの1シリーズは第3世代で初めて前輪駆動車となった。成人乗員保護性能では、前面全幅衝突試験で後席乗員の胸部に高い圧迫値がみられたが、それ以外は良好な結果となった。

 第7世代となった3シリーズは、現在の試験プロトコルに変更された2018年以降に評価を受けた大型ファミリーカーの中で、最高の安全性能を示した。成人乗員保護性能が97%、脆弱な道路利用者の保護性能も87%と優れた評価で五つ星を獲得した。

 208は、2012年の前回評価が五つ星だったが、厳しくなった評価プロトコルに対応できず星を減らした。脆弱な道路利用者の保護性能が56%と低い。

 Cherokeeは、評価された4分野すべてが中程度の評価で四つ星となった。シート形状の保護性能が「Marginal(限界)」となり、緊急自動ブレーキの評価が加点されなかった。(櫛谷さえ子)

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