【生産動向】
トヨタ、高岡工場で8月に生産調整
9000台減産、半導体不足の影響続く
トヨタ自動車は、2021年8月に同社の高岡工場(愛知県豊田市)で生産調整を行うと発表した。車載半導体の不足によって、部品の調達に影響が出るためである。
高岡工場第1ラインの稼働を、8月2~6日の5日間にわたって停止する。同工場では中型SUV(多目的スポーツ車)の「RAV4」や「ハリアー」、中型車の「カローラ」や「同ツーリング」などを生産している。
このうち8月の稼働停止によって、第1ラインで生産しているカローラと同ツーリングの生産に影響が出る。両車を合わせた減産台数は約9000台という。
半導体不足の影響によってトヨタは直近では21年6月に、トヨタ自動車東日本の岩手工場(岩手県金ケ崎町)と宮城大衡工場(宮城県大衡村)で生産調整を行った。2工場を合わせた減産台数は約2万台とみられる。
これにより、両工場で生産している小型車の「ヤリス」、小型SUVの「ヤリスクロス」と「C-HR」の納車に影響が出ている。
同社は半導体不足に対応するため、状況に応じて一部工場で短期間の操業停止を行うことで、大規模な減産を回避するという。(高田 隆)