【新サービス】
デンソー、EVタクシー予約サービス実験開始
高齢者でも簡単に操作できるUIを開発
デンソーと順風路、京都府伊根町の3者は、タブレット端末を利用した電気自動車(EV)タクシーのオンライン予約サービスの実証実験を開始した。過疎化や高齢化が進む地方における交通弱者の移動を支援するのが狙い。実証実験は2021年9月1日~10月31日に伊根町で行い、事業化に向けた課題の解決に取り組む。
実証実験は、デンソーが開発した地域情報配信システム「ライフビジョン」と、順風路の車両予約管理システム「コンビニクル」、伊根町の世帯管理システムを連携させて行う。
伊根町はデンソーのライフビジョンを利用した情報提供システム「いねばん」の運用を20年4月に開始。同システムの運用開始に合わせて、同町の全世帯にタブレット端末を無償配布した。今回のオンライン予約サービスの実験は、この伊根町の情報提供サービスに追加する形で行う。実験ではEVタクシー3台を使う。
実験で使うタブレット端末の予約画面は、パソコンやスマートフォンなどの操作に不慣れな高齢者でも使いやすいようにした。「IT機器に不慣れな高齢者でも簡単に操作できるUI(ユーザーインターフェース)を開発した」(同社)という。(高田 隆)