Disassembly Report
目次
-
冗長化でホンダとは別の道へ
トヨタ「ミライ」のリチウムイオン電池
トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の分解レポートは今回で最終回。調査したのは、ミライに搭載した2つのリチウムイオン電池である。1つはハイブリッドシステムに使う駆動用で、冷却機構を工夫した。もう1つは、高度運転支援システムの冗長化のために採用したものだ。
-
SiC追加が低コスト化の決め手
トヨタ「ミライ」のHEV部品流用
トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の分解レポートの第6回は、電動パワートレーンを調査した。初代ミライのシステムからコスト半減を達成した秘訣は、ハイブリッド車(HEV)との部品共用である。量産効果によってコスト競争力に優れるHEV部品を流用できるようにするため、トヨタはSiC…
-
3本合計110kgで距離30%延長
トヨタ「ミライ」の水素タンク
トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の分解レポートの第5回は、水素タンクを調査した。航続距離の延長やコスト低減の鍵を握る部品で、初代ミライに搭載したタンクからの変更点やトヨタの工夫を明らかにしていく。
-
LiDAR内部に6枚の基板
トヨタ「ミライ」のADASセンサー
トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の分解レポートの第4回は、高度運転支援技術「Advanced Drive(アドバンストドライブ)」(以下、AD)向けのセンサーを調査した。
-
Ethernetを本格採用
トヨタ「ミライ」の車載ネットワーク
トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の分解レポートの第3回は、車載ネットワークの調査である。これまではCAN(Controller Area Network)を使うのが一般的だったが、ミライでは車載Ethernet(イーサネット)を本格採用したことが分かった。
-
OTA対応品は全てデンソー製
トヨタ「ミライ」のECU
トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の分解レポートの第2回は、高度運転支援技術「Advanced Drive(アドバンストドライブ)」(以下、AD)向けのECU(電子制御ユニット)を調査した。
-
補器類で“トラック並み”に巨大化
トヨタ「ミライ」のFCモジュール
日経クロステックと日経BP総研のプロジェクトチームは、トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」を独自に入手して分解調査した。日経Automotive2022年3月号の特集「トヨタ『ミライ』分解」で、自動運転と電動化という2大トレンドに対応するための工夫を詳報した。
-
量産EV初、AR表示は2段構造が鍵 VW「ID.3」のHUD
ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の電気自動車(EV)「ID.3」の分解レポートは今回で最終回。調査したのは、これまでの量販車から刷新したHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)である。
-
“ほぼ鉄”だが側突対策はアルミで、VW「ID.3」のボディー
ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の電気自動車(EV)「ID.3」の分解レポート、第4回はボディーである。骨格や外板の金属材料を分析した結論は、“ほぼ鉄”である。
-
冷却に工夫、EV初の構造も
VW「ID.3」の電動アクスル
ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の電気自動車(EV)「ID.3」の分解レポートの第3回は、電動アクスルである。電動アクスルは駆動モーターとインバーター、減速機(ギアボックス)を一体化した、EVの中核部品の1つだ。ID.3は、後輪駆動であるため、電動アクスルは車両後部にあった。
-
“板チョコ”電池、底面冷却で管理
VW「ID.3」の電池(後編)
ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)が量産する電気自動車(EV)「ID.3」の分解レポートの第2回は、電池の後編である。前回は、車体から取り外した電池パックについて報告した。
-
不自然な空間をあえて残した理由
VW「ID.3」の電池(前編)
日経クロステックと日経BP総研のプロジェクトチームは、ドイツVolkswagen(VW、フォルクスワーゲン)の「ID.3」を独自に入手して分解調査した。日経Automotive2021年10月号の特集「VW『ID.3』分解、EV専用プラットフォーム時代の幕開け」で電気/電子(E/E)アーキテクチャ…
-
一体成形に向くダイカスト部品
リョービの部品(後編)
ダイカストメーカーであるリョービの自動車向け量産・試作品を紹介する。同社は以前から手がけてきたアルミニウム(Al)合金を使うパワートレーン系部品に加え、将来の電動車向け製品の開発に手を広げ、自動車メーカーや1次部品メーカーへの提案を進めている。
-
欧米で広がる車載ダイカスト部品
リョービの部品(前編)
ダイカスト製品を手掛けるリョービは、パワートレーン系を中心に、エンジンのシリンダーブロックや変速機のハウジングケースなどを製造している。同社の量産品と試作品を、パワートレーン/ボディー/シャシー関連と、電動化に向けた製品技術を2回に分けて紹介する。
-
内外装部品は、東欧製が多い
BMW3シリーズ(後編)
前回に引き続き、ひろしま産業振興機構カーテクノロジー革新センターが実施したドイツBMW「3シリーズ」セダンの分解研究作業を紹介する。パワートレーンやボディーにはBMWの多様な国際的サプライチェーンの構成が垣間見られたが、内外装部品については東欧諸国の名が多く見られた。
-
世界の部品使う
BMW3シリーズ(前編)
BMWの現行3シリーズを分解した。BMW3シリーズは、同社の基幹車種であり、欧州を中心とした世界の部品で構成していることが分かった。今回はパワートレーンとボディーについて報告する。
-
新型「フィット」基幹部品を供給
ホンダ系部品メーカー
自動車関連の総合展示会「オートモーティブワールド2020」(2020年1月、都内)では、多くの部品メーカーが出展した。2019年秋の「東京モーターショー」で部品メーカーの出展が抑えられたことが背景にある。出展品から見えた、主に電動化と素材に関する最新技術を追う。
-
マクラーレンのCFRP製モノコック
スポーツカーの軽量化最前線
英マクラーレン・オートモーティブは、F1チームから生まれたスポーツカーメーカーである。究極の軽量化を目指し、2011年から「カーボンモノコック」のボディー骨格とアルミニウム(Al)合金製のフレーム・サスペンションを採用した。
-
樹脂と高張力鋼板を使い分け
クルマをもっと軽くする部品材料
自動車部品の、樹脂や高張力鋼板への置き換えが広がってきた。環境規制の強化を背景とした軽量化に加えて、MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)車両への対応として耐久性も求められる。
-
CFRPは使わずアルミを多用
ポルシェ911
ドイツ・ポルシェ(Porsche)は2019年1月、2ドアクーペの新型「911(992型)」に、ソフトトップのオープンカーである「カブリオレ」モデルを追加した。今回は、新型911のボディー構造を中心に解説する。