Disassembly Report
目次
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Ethernetを本格採用
トヨタ「ミライ」の車載ネットワーク
トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の分解レポートの第3回は、車載ネットワークの調査である。これまではCAN(Controller Area Network)を使うのが一般的だったが、ミライでは車載Ethernet(イーサネット)を本格採用したことが分かった。
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OTA対応品は全てデンソー製
トヨタ「ミライ」のECU
トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の分解レポートの第2回は、高度運転支援技術「Advanced Drive(アドバンストドライブ)」(以下、AD)向けのECU(電子制御ユニット)を調査した。
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補器類で“トラック並み”に巨大化
トヨタ「ミライ」のFCモジュール
日経クロステックと日経BP総研のプロジェクトチームは、トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」を独自に入手して分解調査した。日経Automotive2022年3月号の特集「トヨタ『ミライ』分解」で、自動運転と電動化という2大トレンドに対応するための工夫を詳報した。
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量産EV初、AR表示は2段構造が鍵 VW「ID.3」のHUD
ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の電気自動車(EV)「ID.3」の分解レポートは今回で最終回。調査したのは、これまでの量販車から刷新したHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)である。
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“ほぼ鉄”だが側突対策はアルミで、VW「ID.3」のボディー
ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の電気自動車(EV)「ID.3」の分解レポート、第4回はボディーである。骨格や外板の金属材料を分析した結論は、“ほぼ鉄”である。
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冷却に工夫、EV初の構造も
VW「ID.3」の電動アクスル
ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の電気自動車(EV)「ID.3」の分解レポートの第3回は、電動アクスルである。電動アクスルは駆動モーターとインバーター、減速機(ギアボックス)を一体化した、EVの中核部品の1つだ。ID.3は、後輪駆動であるため、電動アクスルは車両後部にあった。
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“板チョコ”電池、底面冷却で管理
VW「ID.3」の電池(後編)
ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)が量産する電気自動車(EV)「ID.3」の分解レポートの第2回は、電池の後編である。前回は、車体から取り外した電池パックについて報告した。
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不自然な空間をあえて残した理由
VW「ID.3」の電池(前編)
日経クロステックと日経BP総研のプロジェクトチームは、ドイツVolkswagen(VW、フォルクスワーゲン)の「ID.3」を独自に入手して分解調査した。日経Automotive2021年10月号の特集「VW『ID.3』分解、EV専用プラットフォーム時代の幕開け」で電気/電子(E/E)アーキテクチャ…
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一体成形に向くダイカスト部品
リョービの部品(後編)
ダイカストメーカーであるリョービの自動車向け量産・試作品を紹介する。同社は以前から手がけてきたアルミニウム(Al)合金を使うパワートレーン系部品に加え、将来の電動車向け製品の開発に手を広げ、自動車メーカーや1次部品メーカーへの提案を進めている。
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欧米で広がる車載ダイカスト部品
リョービの部品(前編)
ダイカスト製品を手掛けるリョービは、パワートレーン系を中心に、エンジンのシリンダーブロックや変速機のハウジングケースなどを製造している。同社の量産品と試作品を、パワートレーン/ボディー/シャシー関連と、電動化に向けた製品技術を2回に分けて紹介する。
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内外装部品は、東欧製が多い
BMW3シリーズ(後編)
前回に引き続き、ひろしま産業振興機構カーテクノロジー革新センターが実施したドイツBMW「3シリーズ」セダンの分解研究作業を紹介する。パワートレーンやボディーにはBMWの多様な国際的サプライチェーンの構成が垣間見られたが、内外装部品については東欧諸国の名が多く見られた。
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世界の部品使う
BMW3シリーズ(前編)
BMWの現行3シリーズを分解した。BMW3シリーズは、同社の基幹車種であり、欧州を中心とした世界の部品で構成していることが分かった。今回はパワートレーンとボディーについて報告する。
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新型「フィット」基幹部品を供給
ホンダ系部品メーカー
自動車関連の総合展示会「オートモーティブワールド2020」(2020年1月、都内)では、多くの部品メーカーが出展した。2019年秋の「東京モーターショー」で部品メーカーの出展が抑えられたことが背景にある。出展品から見えた、主に電動化と素材に関する最新技術を追う。
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マクラーレンのCFRP製モノコック
スポーツカーの軽量化最前線
英マクラーレン・オートモーティブは、F1チームから生まれたスポーツカーメーカーである。究極の軽量化を目指し、2011年から「カーボンモノコック」のボディー骨格とアルミニウム(Al)合金製のフレーム・サスペンションを採用した。
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樹脂と高張力鋼板を使い分け
クルマをもっと軽くする部品材料
自動車部品の、樹脂や高張力鋼板への置き換えが広がってきた。環境規制の強化を背景とした軽量化に加えて、MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)車両への対応として耐久性も求められる。
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CFRPは使わずアルミを多用
ポルシェ911
ドイツ・ポルシェ(Porsche)は2019年1月、2ドアクーペの新型「911(992型)」に、ソフトトップのオープンカーである「カブリオレ」モデルを追加した。今回は、新型911のボディー構造を中心に解説する。
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欧州メガサプライヤー部品が多数
フォルクスワーゲン「ティグアン」
ドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)の小型SUV(スポーツ多目的車)「ティグアン」。VWの横置きエンジン前輪駆動用プラットフォーム「MQB(モジュラー・トランスバース・マトリックス)」の採用車種としては5番目となる。同社が現行モデル(2代目)を日本市場に導入したのは2017年1…
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エンジン周りまで樹脂化
ダイキョーニシカワの樹脂部品
クルマの軽量化がグローバルで進んでいる。日系自動車メーカーは高張力鋼板を重視するのに対して、欧州は樹脂の採用が進む。一方の米国は、アルミニウム(Al)合金の採用に注力する。
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ホンダを支える部品、Al合金や樹脂で軽量化
ホンダに部品や材料を供給しているメーカーの出展が目立つ─。2019年1月の自動車技術の総合展示会「オートモーティブ ワールド2019」で、エフテックや大同特殊鋼、積水化成品工業、米ボルグワーナーなどが出展した。
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Euro6c対応でGPFを搭載
ポルシェ911(992型)
ドイツ・ポルシェ(Porsche)は2018年11月の米ロサンゼルスモーターショーで、8世代目となる新型「911(992型)」を発表した。同社が“ライトサイジング”と呼ぶ排気量3.0Lツインターボエンジンなど先代991型で採用した技術を基本に、部分改良した。