インタビュー
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ルネサス・ソニーから、日本電産の半導体トップへ 「日本はきっと負ける」
大村 隆司氏〔日本電産常務執行役員 半導体ソリューションセンター所長、副最高技術責任者(CTO)〕
車載モーターなどに使う半導体の安定調達や内製化に向けて、日本電産が2022年5月に立ち上げた「半導体ソリューションセンター」。同センターの所長を務めるのが、同社常務執行役員の大村隆司氏だ。ルネサスエレクトロニクスやソニーグループなどで半導体事業を手掛けてきた同氏。2030年に売上高10兆円という目…
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あのフェラーリも電動化、「2030年には40%をEVに」
フェデリコ・パストレッリ氏(フェラーリ・ジャパン社長)
電動化が進む自動車業界。スーパーカーを手掛けるイタリアFerrari(フェラーリ)も同じだ。同社は2025 年に電気自動車(EV)を投入する予定で、2030 年には販売台数の40%をEVにする方針を掲げている。フェラーリ・ジャパン社長のフェデリコ・パストレッリ氏に、日本市場での電動化戦略について聞…
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電動アクスル「勝算ある」、30年に500万台量産へ
佐藤 朋由氏〔ジヤトコ社長兼最高経営責任者(CEO)〕
「2030年までに電動アクスル(eアクスル)の年間生産規模を500万台まで増やす」─。ジヤトコで社長兼最高経営責任者(CEO)を務める佐藤朋由氏は2022年5月、「人とくるまのテクノロジー展2022」の会場で開いた記者会見でこう宣言した。
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電池3社トップが語る
電気自動車(EV)向けの電池を巡る開発競争や受注合戦が激化している。中国や韓国の電池メーカーの勢いが目立つなか、日本に軸足を置く各社はどう対抗するか。
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ホンダ、死亡事故ゼロへ、自動運転・LiDARより 「コストが大事」
髙石 秀明氏(ホンダ経営企画統括部安全企画部部長 兼 本田技術研究所先進技術研究所安全安心・人研究ドメイン統括エグゼクティブチーフエンジニア)
交通事故死者をゼロにする─。2050年の目標達成に向けて、取り組みを加速させるのがホンダである。「言うは易く行うは難し」の目標である死亡事故ゼロに向けて、実際にどのようなシナリオで取り組んでいくのか。
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「地球上最後のピストンサプライヤーになる」
坂野 慎哉氏(マーレジャパン ヴァイスプレジデント アジア日本担当)
世界有数のピストンメーカーであるドイツMAHLE(マーレ)。自動車の内燃機関向け部品を主力とする同社にも、電動化の波が押し寄せる。エンジンを取り巻く環境が厳しさを増す中で、どう生き残るのか。
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“電池版TSMC”か、ノルウェー新興電池のCTOは元日産
川口 竜太氏〔ノルウェーFREYR Battery(フレイルバッテリー)CTO(最高技術責任者)〕
電池のライフサイクルにおける二酸化炭素(CO2)排出量をゼロにする“CO2フリー電池”を最短距離で大量生産する─。そんな目標を掲げるのが、ノルウェーの電池スタートアップFREYR Battery(フレイルバッテリー)だ。
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日産の電動化戦略、30年にEVとHEV「均衡」
平井 俊弘氏(日産自動車専務執行役員)
日産自動車の「カーボンニュートラル」を目指した電動化戦略における独自性が際立つ。電気自動車(EV)とハイブリッド車(HEV)の2本柱で、トヨタ自動車やホンダが重視するプラグインハイブリッド車(PHEV)や燃料電池車(FCV)は“脇役”だ。
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EV時代に、「どこで雇用を生むのですか」
藤原 清志氏(マツダ副社長執行役員)
エンジンの印象が強いマツダが、電動化に力を注ぎ始めた。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の開発状況、欧州環境規制対策の実情、世界で加速し始めたカーボンニュートラル(炭素中立)化への考えについて、マツダ副社長執行役員の藤原清志氏に聞いた。
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「乾いた雑巾を何回も何回も絞るのはもう限界」
尾堂 真一氏 日本自動車部品工業会会長(日本特殊陶業会長)
新型コロナウイルス感染症の拡大が、自動車業界に大きな打撃を与えている。完成車メーカーと比べて規模の小さい部品メーカーにとっては正念場だ。中長期的には、電動化によって内燃機関部品が減る影響も大きい。日本自動車部品工業会(部工会)の新会長に就任した尾堂真一氏に、自動車部品業界の見通しを聞いた。(聞き手…
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「不具合、モグラたたき」から 脱する好機
寺師 茂樹氏 自動車技術会会長(トヨタ自動車取締役・執行役員)
自動車の付加価値の源泉がハードウエアからソフトウエアに移る中、技術者の役割が変わる。ハード技術者は不遇の時代を迎えるのか。人工知能(AI)やデータの重要性が高まる中、自動車開発の考え方はどう変わるのか。自動車技術会の新会長に就任した寺師茂樹氏に聞いた。
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トヨタとデンソーの知見を結集、対GAFAで半導体共同戦線
加藤 良文氏(ミライズテクノロジーズ 代表取締役社長 デンソー 経営役員)
トヨタ自動車とデンソーが、車載半導体を開発する新会社「ミライズテクノロジーズ」を2020年4月1日に共同で設立した。社長には、デンソーで長らく技術開発に携わってきた加藤良文氏が就任する。新会社設立の狙いは何か、具体的にどんな取り組みを進めるのか、加藤氏に話を聞いた。(聞き手は中道 理、東 将大)
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HEV用水平対向エンジンで、“トヨタ超え”狙う
江里口 磨氏(スバル執行役員)
SUBARU(スバル)が、パワートレーン開発の方針を決めた。2030年を見据えて、じっくり取り組む。世界の潮流に逆らい、燃費規制を緩和する米国市場が主軸のスバルにとって、電動化への舵(かじ)の切り方は悩ましい。当面は、水平対向エンジンの燃費性能向上でしのぐ。さらに、トヨタ自動車と共同開発した高出力…
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「グループの経営資源を集約すればシステムを供給しやすい。適合の幅が広がる」
伊勢 清貴氏(アイシン精機社長)
アイシン・エィ・ダブリュ(アイシンAW)との2021年4月の合併を発表したアイシン精機。これまでの独立独歩の分社経営から、グループ一丸となって同じ方向を目指すグループ経営へと大きく舵を切る。その狙いとは何か─。社長の伊勢清貴氏に聞いた。
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「日本の自動車メーカーは、米国ユーザーの期待に応えきれていない」
Douglas Betts氏(米J.D.パワー Senior Vice President)
日本の自動車メーカーの米国事業が苦戦している。日本メーカーは、どうすれば米国市場で競争力を高められるのか。顧客の視点から見た日本車の現状と今後の対応策を、CS(顧客満足度)に関する調査会社である米J.D.パワー(J.D.Power and Associates)のダグラス・ベッツ(Douglas …
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「世界初の逆走車対応自動ブレーキ、いつ介入すべきかに難しさ」
Jan Ivarsson氏(スウェーデンVolvo セーフティ・センター ディレクター)
安全技術に力を入れていることで知られる自動車メーカーのVolvo。新型ワゴン「V60」の日本での発表に合わせて、同社のセーフティ・センターでディレクターを務めるJan Ivarsson氏が来日した。新型V60で初搭載となった安全機能や、2020年までに死亡者・重傷者ゼロという目標に向けた取り組み、…
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「すごい技術もたった一つの課題で終わり」マツダの天才エンジン技術者 大逆転の軌跡(後編)
人見 光夫氏(マツダ常務執行役員・シニア技術開発フェロー)
会社人生の大半をやりきれない思いを抱いて過ごした人見光夫。定年間近の土壇場で、世界最高のエンジン技術「スカイアクティブ(SKYACTIV)」を生み出した。
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「ずっとむなしい、なにもなく終わる・・・」マツダの天才エンジン技術者、大逆転の軌跡(前編)
人見 光夫氏(マツダ常務執行役員・シニア技術開発フェロー)
エンジン一筋38年。マツダ躍進の中核を担う、「スカイアクティブ(SKYACTIV)」エンジンの開発を率いてきた人見光夫。世界シェア2%に満たない“小兵”のマツダが、世界のエンジン開発競争で先頭を走る―。10年前、誰が想像しただろう。 人見がマツダに入社したのが1979年。スカイアクティブの実用化が2…