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英JATOダイナミクス(JATO Dynamics)は2020年3月、欧州市場で2019年に販売された新車のCO2排出量(23地域加重平均)が、NEDC(新欧州ドライビングサイクル)モードで121.8g/kmとなり、前年より1.3g/km増加したと発表した。2017年から3年連続で増加を続けている(図1)。近年のCO2排出量規制の強化にもかかわらず増加したのは、新車販売におけるディーゼルエンジン車の減少とSUV人気が要因だとしている。

図1 欧州乗用車市場の平均CO<aub>2</sub>排出量の推移
図1 欧州乗用車市場の平均CO2排出量の推移
(出所:JATO Dynamics)
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 欧州市場では電動車を含む代替燃料車(AFV)のシェアが増えており、2019年と2018年のCO2排出量の差は、2018年と2017年の差より縮小した。2019年の電動車(EV、HEV、PHEV)のCO2排出量の平均は63.2g/kmで、エンジン車のほぼ半分だが、AFVの販売数はまだ少なく、ディーゼル車の減少分を補うほどではない。現実には、 ディーゼル車に代わりガソリン車が増えており、全体のCO2排出量は増え続けている。

 JATOでグローバルアナリストのFelipe Munoz氏は「予想通り、ディーゼル車の減少とSUV増加がCO2排出量に影響を及ぼした。中期的にこの傾向は変わらないと予想する。CO2排出量の目標を達成するためには、急速にEVを導入する必要がある」と述べる。