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中国・吉利グループ(浙江吉利控股集団)とスウェーデン・ボルボ(Volvo Cars)が共同所有するEVブランド「ポールスター(Polestar)」は2020年2月、将来のビジョンを示すコンセプトカー「Precept」を発表した。Preceptは持続性のある内装素材を使い、新しいデジタル・ユーザー・インターフェースを備え、同ブランドのデザインの本質を表すモデルだとする。

 Preceptは4人乗りのグランドツアラー。空力性能を重視したデザインで、ダウンフォースを強めて浮力を抑えている。大型電池パックを収めることのできる3100mmの長いホイールベースと、リアの車高の低さから全体的に低重心のボディーデザインになっている。

 エンジン車では吸気口として使われたフロントグリルは、運転支援機能と安全機能用のセンサー類を配置した「SmartZone」と呼ぶモジュールになった(図1)。レーダーセンサーと高解像度カメラを透明なパネルで覆っている。ただし、LiDAR(Light Detection and Ranging)用ポッドだけはガラスルーフの上に取り付けた。SmartZoneに続く長いフロントフードには、空気の流れを加速させるフロントウイングを組み込む。リアは車幅全体にライトブレードが広がり、垂直のエアロウイングまで延びている。空力性能を向上し、軽量設計とすることでEV走行距離を延ばす。

図1 フロントビュー
図1 フロントビュー
フロントグリルはセンサーモジュールになり、ウイングを組み込んだ低いフードのラインが特徴的。(写真:Volvo Cars)
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 従来のサイドミラーはカメラを使った電子ミラーに代わり、バックミラーはなく、車両後部に取り付けられたカメラからの画像を車内のディスプレーに映す(図2)。これによりリアウインドーをなくし、天井のガラスルーフが後席の後ろまで広がる(図3)。テールゲートはアクセスを容易にするため、高い部分にヒンジを取り付け開口部を大きくした。

図2 リアビュー
図2 リアビュー
リアウインドーを省略し、斬新なデザインにした。サイドミラーは空力抵抗の小さい小型カメラに置き換えた。(写真:Volvo Cars)
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図3 上空から見たところ
図3 上空から見たところ
大型のガラスルーフを採用する。(写真:Volvo Cars)
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