200年の歴史を持つプジョー(Peugeot)、120年の伝統を受け継ぐルノー(Renault)。フランスの自動車メーカーは歴史と伝統が強みだ。そのフランスメーカーが今、大きく飛躍しようとしている。資本力を駆使し、次世代の技術や新興市場を貪欲に取り込む。伝統と革新を融合し、モビリティー時代の世界制覇に乗り出した。

連載
フランスの逆襲
躍進するPSA、世界狙うルノー
目次
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新生PSA、電動化に賭ける
Part1 伝統と革新を融合
200年前に金属加工メーカーとして産声を上げたプジョー(Peugeot)。現在は欧州で首位を争う大手自動車メーカー、グループPSA(Group PSA)に成長した。電動化で出遅れていた同社だが、2019年から新型車のすべてに電動車を設定する戦略を打ち出した。カーシェアリングサービスを足がかりに、北…
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小型車で新興市場を攻略
Part2 環境規制を乗り切る
2019年から21年にかけて、主力市場の中国、欧州で環境規制が強化される。ルノー(Renault)は中国市場でAセグメントの電気自動車(EV)を投入する。電動化で遅れたグループPSA(Group PSA)も、BセグメントのEVで巻き返しを狙う。小型EVで攻めるフランス勢。“手頃な価格”を実現できる…