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中国・欧州市場を中心に競争が激しさを増す電気自動車(EV)―。消費者に受け入れてもらうには、低コスト化に加えて「我慢させない」ことと、「新時代のクルマとしての魅力」が重要になる。新型EVや次期EVでは、満充電時の航続距離の延長を図りながら、パッケージングや運動制御でEVの差異化を進める。

 Part1で紹介したように、環境規制の強化を背景に、多くの自動車メーカーが続々とEVを市場に投入する計画だ。その動きは、既に2018年から始まっており、19年以降さらに加速しそうな勢いだ。Part2では、18年以降に発売された新型EVや19年以降に発売が予定される次期EVの代表的車種に焦点を当て、EV差異化の取り組みをみていく(図1)。

図1 主なEVの開発・設計における差異化のアプローチ
図1 主なEVの開発・設計における差異化のアプローチ
JLRグループの「I-PACE」、Rivian Automotiveの「R1T」「R1S」、Audiの「e-tron quattro」、日産自動車の「リーフ e+」における取り組みから整理したもの。取材と各社の発表資料に基づき編集部が作成した。
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