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電動車向けで1.5兆円の受注

 クルマのパワートレーンについて、ボッシュはハイブリッド車(HEV)を含むエンジン搭載車が当面の主力と捉えている。「2030年時点でも新車全体の3/4は何らかの形でディーゼルエンジンかガソリンエンジンを搭載する」(同氏)。このため、エンジンの改良を進めることが、環境対策において重要であることは変わらないとのスタンスだ。

 ただ、収益の柱は電動車にシフトしていく。「2018年には30件、総額80億ユーロ(9600億円)相当の電動車関連プロジェクト(乗用車および小型トラック)を受注し、2019年前半には50億ユーロ(6000億円)相当の受注を獲得した」(同氏)とする。すなわち、過去1年半の間に獲得した電動車関連の受注総額は130億ユーロ(1兆5600億円)になる(図2)。

図2 ボッシュが手がける電動パワートレーン部品
図2 ボッシュが手がける電動パワートレーン部品
電動アクスルの出力は50~300kWに対応する。電動車関連の部品受注額は、2018年から2019年上期の1年半で約1.5兆円に達した。(撮影:日経Automotive)
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 2020年には電動車関連の売上高は10億ユーロ(1200億円)に達し、2025年には50億ユーロ(6000億円)を超える見通しとする。

 48VマイルドHEV向けの部品も手がける(図3)。「2025年には、新車の約20%に48Vシステムが搭載される見通し」(同氏)だ。2019年9月には48Vの電池セル生産で中国・寧徳時代新能源科技(CATL)と戦略提携した。

図3 48VマイルドHEV向けの部品群
図3 48VマイルドHEV向けの部品群
48V用の電池に関しては、2019年9月にCATLとの戦略提携を発表した。(撮影:日経Automotive)
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 ボッシュは2018年末に中国・無錫の工場で、48V向け電池の第1世代品の生産を開始している。CATLとの戦略提携により、両社は今後、共同で高性能電池セルの仕様を策定し、CATLにてボッシュの要件を満たしたセルの設計、開発、製造を行う。