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MaaSカーに車体提供

 MaaS用の車両(シャトル)は2025年には250万台以上に達する見通しである。ボッシュはこうした車両向けに電動パワートレーンやステアリング、ブレーキなどを統合したEV用の車体(ローリングシャシー)を提供する(図9)。

図9 EV用の車体(ローリングシャシー)
図9 EV用の車体(ローリングシャシー)
電動パワートレーンやステアリング、ブレーキなどを一括で提供する。(撮影:日経Automotive)
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 2019年4月には、この分野でドイツ・ベンテラー(Benteler)と提携した。イタリア・ピニンファリーナ(Automobili Pininfarina)が最初の顧客となった。

 次世代の内装やコックピットに関しても、さまざまな提案をしている。例えば、未来のMaaSカーのコンセプト「IoTシャトル」や、メータークラスター向けの3次元ディスプレーなどだ(図10)。3次元ディスプレーは、特別なメガネなどを使用せずに、警告などを立体的に表示できる。

図10 次世代の内装・コックピット技術も開発
図10 次世代の内装・コックピット技術も開発
(a)次世代カーのコンセプト「IoTシャトル」。(b)車内をオフィスの延長として使える。(c、d)3次元ディスプレー。写真では立体に見えないが、目で見ると浮き上がって見える。(撮影:日経Automotive)
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 IoTシャトルは車内をオフィスの延長のように使えるのが特徴だ。自動運転のレベルが高まると、車室内は自宅、会社に次ぐ「第3の生活空間」になるという考え方をボッシュは以前から提案していた。2019年の「CES」で示したIoTシャトルは、これまでのようにカーマルチメディア部門単独ではなく、ボッシュ全体で開発した。車両制御系など、他のシステムとの幅広い統合を意識した内容になっている。