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 モデル3の床面の鋼板は、厚さが0.6mmと非常に薄い。電池パックを外した状態で人が乗ると、床面がたわんでしまうほどだ。駆動用のリチウムイオン電池パックを下から床面に密着させることで、電池パック側で床面の剛性と強度を確保するようにした。

 一方のモデルSは、外装だけでなく、床面やピラーもAl合金板で構成する(図3)。唯一、センターピラーの室内側の構造材と外板の内側にある構造材は、側突対応で強度を確保するために高張力鋼板を採用していた。外板のAl合金板と室内側の構造材とはリベットで結合している。

図3 分解したモデルSのボディー
図3 分解したモデルSのボディー
骨格や外板など、ほとんどの構成部材がAl合金製だった。唯一、センターピラーの内側は鋼板で、外側のAl合金板とリベットで結合していた。(撮影:日経Automotive)
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 軽量化の意識が高く、車両前方のラジエーターサポートにはマグネシウム(Mg)合金製の鋳造品が搭載されていた。車両剛性を高めるため、フロント側のストラット(サスペンションの上端部)は大型断面を備えるAl合金の押出材でつないだ上で、車室側の車体ともVの字にAl押出材のパイプを補強材として接続している。