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 さらに自動運転ソフトの検証にかかる工数を抑えやすくなる利点もある。RSSの数式通りに車両が動けば、それで検証が終わりと言えるからだ。もしRSSがなければ、多くの交通環境を想定した膨大な検証作業が要るかもしれない。どこまでやれば安全と言えるのか答えがないし、複雑で対外的にも説明しにくい。

 全ての企業に利点があると思えるRSSの標準化。Mobileyeと競合する自動運転ソフト企業が多く参加する()。例えば米新興企業のAurora(オーロラ)や中国IT大手のBaidu(百度)、米NVIDIA(エヌビディア)、Waymoなどだ。

表 自動運転ソフトの安全基準を標準化
表 自動運転ソフトの安全基準を標準化
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 一方で、自動車メーカーの大半は様子見である。Mobileyeと協業する独Volkswagen(フォルクスワーゲン)と、Waymoと組む欧米Fiat Chrysler Automobiles(フィアット・クライスラー・オートモービルズ、FCA)くらい。Mobileyeの盟友と呼べる独BMWですら入っていない。

 自動運転ソフトを自ら開発する自動車メーカーにとって、「安全」というこれまでの強みを発揮できる領域を標準化されると、優位性を崩されると警戒するのだろう。安全に責任を負うことは自動車メーカーの存在意義と言えるし、競争領域の1つと考えるのが普通である。