自動ブレーキを巡る日系自動車メーカーの覇権争いが激しくなってきた。夜間歩行者を対象にしたJNCAPの最新(2020年度)試験では、単眼カメラだけを使うホンダのシステムが強さを見せた。SUBARU(スバル)や日産自動車などのシステムも、ホンダと並び最高点を獲得した。ただ自動ブレーキの試験条件は、24~25年にかけて厳しくなる。自動ブレーキは自動運転を支えるキーテクノロジーだ。各社は今後、センサーの種類や数をできるだけ増やさずに、複数の試験に対応することが求められている。

特集
自動ブレーキセンサー覇権争い
単眼カメラだけのホンダ復権
目次
-
単眼カメラだけのホンダ失地回復
Part1 夜間の歩行者を守る
自動ブレーキの夜間性能で、ホンダの小型車「フィット」が強さを見せた。主要センサーを単眼カメラに絞り込み、JNCAPの最新試験で最高点を獲得した。フランスValeo(ヴァレオ)の新型カメラを採用したことが高得点に寄与した。
-
夜間性能のポイントが見えた
Part2 JNCAP最新試験
JNCAPの最新試験から、自動ブレーキの夜間性能に関する4つのポイントが見えてきた。トヨタ自動車の上級車などが強さを見せ、日産自動車の軽自動車も初めて最高点を獲得した。
-
VWグループの新型車に食い込む
Part3 ヴァレオの最新カメラ
フランスValeo(ヴァレオ)の最新カメラがドイツVWグループに食い込んでいる。現時点で、VWグループ4社の新型車8車種に採用されていることが分かった。