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ソフトウエアの更新によって基本性能を改善するとクルマを常に最新の状態に保てる。マツダはソフト更新に対応する機能をパワートレーンに装備して性能の向上を実現した。マツダとトヨタ自動車は先進運転支援システム(ADAS)の機能改善にも取り組む。トヨタはソフト更新や後付け装置によってクルマの性能を最新の状態にするサービスも始めた。

 ソフト更新によってエンジンの性能を高めるには、ハード側にソフト更新に対応できる機能を装備しておく必要がある。マツダは小型車「マツダ3」と小型SUV(多目的スポーツ車)「CX-30」に、新たな駆動力制御システムを搭載した。同社の「スモール」プラットフォームを適用する新世代商品群で採用しているものである。

ソフト更新の対応機能をハードに装備

 同制御システムでは、運転者がアクセルペダルを踏んで加速し、一定の速度になるまでの「過渡領域」において、アクセル開度に対応する加速度の目標値を連続的に設定する。次に、設定した加速度の目標値を実現するために必要なトルクの値を決める。

 必要なトルクの値が決まると、その値を得るために必要な燃料噴射量や吸気量などを制御する。これにより、「運転者のアクセル操作に対して遅れを生じないリニアな応答性を実現できるようになった」と、同社パワートレイン開発本部PT制御システム開発部でアシスタントマネージャーを務める吉田 壮太郎氏は説明する(図1)。

図1 アクセル操作に対する応答性の比較
図1 アクセル操作に対する応答性の比較
(a)アクセル操作に遅れることなく加速できるため反応が良くなる。(b)過渡領域のトルクを向上させることで、アクセル操作に見合ったトルクの応答が得られる。マツダの資料を基に日経Automotiveが作成。
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