自動運転の高度化や交通事故死者ゼロの実現に向け、再び注目を集めているのがV2X(Vehicle to Everything)通信である。車載センサーを駆使して自動運転や運転支援を行う自律型のシステムに限界が見えてきたからだ。V2X通信を使い、外部と情報のやりとりができる協調型システムとすれば、そうした限界を突き破れる。V2X通信への取り組みを追った。(富岡恒憲)

特集
再び脚光 V2X通信への挑戦
目次
-
トヨタもホンダも見据えるV2N
Part3 期待膨らむモバイル通信活用
トヨタ自動車やホンダなど民間企業も、V2X(Vehicle to Everything)通信を使う協調型システムの実現に向けた取り組みに積極的だ。中でも、モバイル通信網の利用を見据えた取り組みが増えている。
-
有益な活用例と実現環境を探る
Part2 カギ握る国家プロジェクト
V2X(Vehicle to Everything)通信は、どう活用すれば効果的か。その実現には、どんな環境や事業モデルが必要なのか。社会実装に入る前に検討・検証しておくべき項目は多い。国家プロジェクトを通じてそうした検討が進み始めている。
-
自律型の自動運転/ADASに限界
Part1 今、なぜ再注目か
V2X(Vehicle to Everything)通信に再び注目が集まっている。直接的な要因は、自律型の自動運転/先進運転支援システム(ADAS)に限界が見え始めていること、およびNCAP(New Car Assessment Program、新車アセスメントプログラム)の動向だ。