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2021年度に日本で最も安全なクルマはSUBARU(スバル)の「レガシィ アウトバック」だった。2年連続で首位となったスバルをホンダやトヨタ自動車、日産自動車などが激しく追い上げる。共通プラットフォーム(PF)を適用して最適化を図る取り組みは衝突安全や予防安全の分野にも浸透する。今後も厳しくなる衝突安全や予防安全の基準に対応し続けることが各社の腕の見せどころになる。

 国⼟交通省と⾃動⾞事故対策機構(NASVA)は2022年5月、日本の自動車アセスメントプログラム(JNCAP)の最新の評価結果(2021年度)を発表した。衝突安全と予防安全、事故時の自動緊急通報という3つの性能の総合評価で、SUBARU(スバル)の中型SUV(多目的スポーツ車)「レガシィ アウトバック」が首位となった。2位はホンダの小型SUV「ヴェゼル」、3位は三菱自動車の中型SUV「アウトランダーPHEV」である(表1)。

表1 総合得点による順位(2021年度)
アウトバックを含む9車種が、最高ランク(五つ星)を獲得した。NASVAの発表資料を基に日経Automotiveが作成。
表1 総合得点による順位(2021年度)
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 スバル車が首位となったのは、2020年度の中型ステーションワゴン「レヴォーグ」に続き2年連続だ。レガシィ アウトバック(以下、アウトバック)は、レヴォーグと同じ最新の先進運転支援システム(ADAS)「新世代アイサイト」を搭載し、予防安全性能を強化した。

 衝突安全の面では、ボディー骨格にレヴォーグと同じ「フルインナーフレーム構造」を適用した。さらに、レヴォーグのボディー骨格に対して、衝突荷重の伝達経路となる2本のフレームを追加することなどで、衝突安全性能を高めた。