電動化が加速し、運転支援や自動運転の機能がますます高度化する次世代自動車(次世代車)―。差異化の主役は、ソフトウエアに移り変わっていくとみる専門家は多い。だが、ソフトによって車両を緻密に制御するには、それに追従できる優れたハードウエアが不可欠だ。幅広い車種で電動化を進めるためには、搭載性に優れた小型・軽量の電動アクスルが望まれる。次世代車の実現には、メカ技術の進化が欠かせない。

特集
次世代車を支えるメカ技術
目次
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優れたハードがソフトを生かす
Part1 なぜメカ技術か
電動化や自動化が進展し、ソフトウエアによる差異化が重要性を増す次世代車―。だが、そのためには幅広いクルマに搭載可能な小型・軽量な電動アクスルや、ソフトによる緻密な制御を生かせる優れたハードウエアが必要になる。ソフトエンジニア不足も考慮し、ときにはハードで差異化するメリハリも重要だ。
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搭載性や制御性を下支え
Part2 進化するメカ技術
次世代車を支える機械(メカ)技術はさまざまである。そこには、電動化の進展に寄与するものもあれば、車両の制御性を高めるものもある。機能を機械的につくり込むことで、ソフト開発の負担を減らせるものもある。次世代車の実現・発展に、メカ技術の進化は欠かせない。