クルマのボディー開発が新たな段階に入った。これまでは、特に強度が求められるボディー骨格部品に高張力鋼板のホットスタンプ材(熱間プレス材)を使ってきたが、これからは「脱炭素」を進めながら、衝突安全性能を維持・強化することが求められる。トヨタ自動車は新型「プリウス」から脱ホットスタンプに踏み切った。マツダはLCA(ライフ・サイクル・アセスメント)の観点から脱炭素の効果を検証し、ホットスタンプ材と高張力鋼板の冷間プレス材を使い分ける。日産自動車は新型「セレナ」のボディー骨格に、素材の製造工程からの二酸化炭素(CO2)排出量を減らした「グリーン鋼材」を適用する。中長期的には素材は「グリーン鋼材」、成形法は「冷間プレス」の組み合わせが増えそうだ。

写真・画像:トヨタ自動車、マツダ、日経Automotive
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