日経Automotive
目次
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日経Automotive 2021年10月号
VW「ID.3」分解
雨の横浜港に1台の電気自動車(EV)が上陸した。ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の「ID.3」だ。同社が初めて手掛けたEV専用プラットフォーム(PF)を搭載し、OTA(Over The Air)によるソフトウエア更新に対応する。EVに社運を賭け、ソフト企業への転身を図るVWの…
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日経Automotive 2021年9月号
自動車セキュリティー22年義務化に備える
2022年から欧州や日本などで自動車のサイバーセキュリティー対策が義務化される。これまでクルマの“安心・安全”は自動ブレーキなどのセーフティーが中心だった。半導体やソフトウエアを満載する次世代車では、セキュリティーが鍵を握る。セキュリティーに穴があれば、セーフティーも失われかねないからだ。スマート…
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日経Automotive 2021年8月号
どうする軽自動車の電動化
2035年に期限が迫る新車の乗用車の全車電動化。登録車に比べて電動化が遅れ、ハイブリッド車(HEV)といえば簡易HEV (MHEV)という状況の軽自動車にとっては喫緊の課題だ。そんな軽自動車に重くのしかかるのが、30年度からの乗用車の次期燃費基準。現状のMHEVよりも燃費改善効果の高い電動車が求め…
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日経Automotive 2021年7月号
クルマの熱を制する
裏方としてクルマを支えてきた熱マネジメントシステムが、電動化の波に乗って一気に表舞台に躍り出る。電池やモーターなどを最適な温度に制御しつつ快適な空調を実現する統合型のシステムへの関心が高まる中で、いち早く実用化したのが米Tesla(テスラ)だ。
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日経Automotive 2021年6月号
逆風の軽量化素材
自動車の資源採掘から生産、流通、廃棄までライフサイクル全体で二酸化炭素(CO2)排出量を評価するLCA(Life Cycle Assessment)。欧州や中国で進む規制化の検討を受けて逆風となるのが、炭素繊維強化樹脂(CFRP)やアルミニウム(Al)合金、ホットスタンプ成形法である。車体の軽量化…
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日経Automotive 2021年5月号
アップルカーの衝撃
米Appleが電気自動車の開発を模索する中、早くもどんな車か百家争鳴の様相だ。スマートフォンを発明したAppleならば、既存の退屈な車を再定義するとの期待が高まる。一方で自動車産業の秩序を破壊しかねない。ビジネスモデル、開発、生産、販売、部品供給網(サプライチェーン)に変革を迫る。2025年前後の…
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日経Automotive 2021年4月号
2極化する小型車ボディー
小型車のボディー骨格には、軽さと高い衝突安全性が求められる。最も高い強度が求められる骨格の部位にはこれまで、ホットスタンプ(高張力鋼板の熱間プレス材)が使われてきた。だが、ホットスタンプと同じ強度の高張力鋼板(冷間プレス材)が実用段階に入り、ホットスタンプを追い上げる。冷間プレス材では、ホットスタ…
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日経Automotive 2021年3月号
ソフトウエアファーストのクルマ開発
クルマの付加価値がソフトウエアにシフトすると言われて久しい。ECU(電子制御ユニット)開発の現場ではプロジェクトの規模や複雑さが指数関数的に増大している。これまでの開発手法が通用せず、自前の基本ソフト(OS)やクラウドベースの開発/テスト環境など、“IT流”の手法を駆使して乗り切る方向である。ただ…
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日経Automotive 2021年2月号
エンジンはもっときれいになる
カーボンニュートラルの実現に向けた「脱エンジン車」宣言―。エンジンは、かつてないほどの存続の危機に見舞われている。だが、逆風はそれだけではない。排ガス規制だ。もっとクリーンにならなければ生き残れない。排ガス規制強化の方向性とさらなるクリーン化に向けた方策を探った。
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日経Automotive 2021年1月号
エンジン車にも電動ブレーキ
「ブレーキは怖い部品。できれば変更したくない」―。ある自動車メーカーのチーフエンジニアが漏らす。それにもかかわらず、SUBARU(スバル)やトヨタ自動車、ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン)など、ブレーキシステムの刷新・改良が相次いでいる。各社が採用を加速させているのが電動油圧ブレーキ…
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日経Automotive 2020年12月号
ソニー・鴻海参入の衝撃
自動車開発で、ハードウエアとソフトウエアの「分業」が始まった。主戦場は自動運転ソフト。どこまで自ら開発し、どこを他社に委ねるのか。新興勢を巻き込み、「分業」と「統合」の激しい駆け引きが始まった。一方で、付加価値が下がるハード(車体)の開発は、電気自動車(EV)のプラットフォーム単位という、かつて …
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日経Automotive 2020年11月号
統合ECUの主導権を握る
統合ECU(電子制御ユニット)を巡る主導権争いが始まった。背景にあるのは“ビークルOS”などのソフトを重視する考え方だ。ソフトを駆動する統合ECUのハードは、本来は非競争領域のはずだが、技術が端境期にある現在、ハードも巻き込んだ競争が激化している。米Tesla(テスラ)は自前の半導体で特徴を出そう…
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日経Automotive 2020年10月号
新世代EV、日欧で戦略に違い
電気自動車(EV)への適用を念頭に開発したプラットフォーム(PF)―。そんなPFを採用した新世代の量販EVが、2021年に向けて続々と登場してくる。PFの段階からEVの在り方を熟慮したそれらには、EVに対する各社の考え方が色濃く反映されている。総所有コスト(TCO)でエンジン車並みを重視する欧州メ…
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日経Automotive 2020年9月号
アフターコロナへ走り出す
年間2000万台の新車需要を蒸発させた新型コロナウイルスのまん延。各社は軒並み業績を落とすが、事態が収束した後の「アフターコロナ」の時代を見据えた動きも活発化してきた。新しい収益源や働き方の構築に向けてどのような変化が起こっているのか。取材とアンケート調査の両面から、模索する現場に迫った。
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日経Automotive 2020年8月号
最も安全な自動ブレーキ
新型車への標準搭載が進む自動ブレーキ。レベル3以上の自動運転でも必須の機能だ。その対象は昼間の自動車・歩行者から、自転車や夜間の歩行者、交差点に拡大している。交差点対応ではトヨタ自動車やホンダが先行、夜間対応ではフォルクスワーゲンが存在感を高める。厳しくなる条件に応えるため各社はコストを抑えながら…
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日経Automotive 2020年7月号
ソフトで勝ち抜く
自動車メーカーがソフトウエア企業になりつつある。CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)を背景に、クルマのソフト比率が上昇し、ソフトの開発力が勝敗を決めるようになったからだ。スマートフォン業界の米アップル(Apple)や米グーグル(Google)の姿と重なるが、人命を預かるクルマで…
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日経Automotive 2020年6月号
自動運転レベル3解禁
自動運転システムごとに定めた使用条件(走行環境条件)下において、運転行為をシステム側に委ねることができる自動運転レベル3。システム側からの引き継ぎ要求があれば、運転者は運転行為に復帰しなければならないが、自動運転中は非運転行為を行うことが可能になる。そんなレベル3が2020年4月1日、日本でついに…
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日経Automotive 2020年5月号
スズキ、インド最大手の危機感
2020年3月に創立100周年を迎えたスズキ。主力のインド市場で異変に直面している。市況の悪化に加え、次の主戦場とみられる上級車市場で韓国・中国勢の猛追を受けている。競合の躍進を許せば、スズキの成長戦略が根本からゆらぎかねない。新型コロナウイルスの影響も重なるインド。突破口はあるのか。
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日経Automotive 2020年4月号
CASEが問う、次の100年
「これからの100年」に向けて、自動車業界が生き残りをかけて技術とビジネスモデルの両面で大転換を始めた。トヨタ自動車は“街づくり”を表明し、ホンダは「聖域」だった研究所にメスを入れた。車両の大量生産に支えられて成長したメガサプライヤーも、CASE時代に自社の強みを生かせる戦略を探る。
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日経Automotive 2020年3月号
ホンダ部品メーカー生き残りの条件
CASEや燃費規制への対応で変革期を迎える自動車業界。基幹・周辺部品に関係なく対応が求められる。準備が遅れれば2030年のクルマ開発に間に合わない。自動車メーカーや市場から“選ばれる会社” になれるかどうか―。今こそホンダ系部品メーカーに問われている。