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活発な梅雨前線の影響による「令和2年7月豪雨」が、日本列島を広範囲に蹂躙(じゅうりん)。全国各地で河川の氾濫による家屋の浸水や土砂崩れなどの被害が多発した〔写真1〕。
梅雨前線は長期にわたって本州付近に停滞した。2020年7月3日から4日には九州南部で、6日には九州北部で、7日から8日には中部地方で、13日から14日には中国地方でそれぞれ大雨をもたらした。その後も、7月28日に山形県で記録的な大雨となり、最上川が氾濫した。
総務省消防庁の8月4日午前8時の発表によると、令和2年7月豪雨による住宅被害は計約1万8000棟。そのうち1万6000棟超が床上・床下を合わせた浸水被害だ〔図1〕。