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 千葉県を中心に強風被害をもたらした台風15号からわずか1カ月後、東日本を再び大型で強い台風が襲った。2019年10月12日午後7時前、伊豆半島に上陸した台風19号は関東・東北地方を北上。広い範囲に記録的な大雨や暴風、高潮をもたらし、堤防決壊などによる浸水被害を引き起こした〔写真1〕。

〔写真1〕阿武隈川が氾濫
〔写真1〕阿武隈川が氾濫
阿武隈川の氾濫で浸水した福島県郡山市の様子。阿武隈川の奥にJR東北本線が見える。2019年10月13日に撮影(写真:国土地理院)
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 さらに約2週間後、10月25日から26日にかけて、東日本では太平洋側を中心に低気圧の影響で非常に激しい雨が降り、台風19号の被災地に追い打ちをかけた。

 総務省消防庁の10月31日時点の発表では、2週間後の大雨も含めた住宅被害は約8万4000棟。そのうち7万棟超が床上・床下を合わせた浸水被害だ〔図1〕。政府は台風19号による被害を激甚災害に指定した。

〔図1〕浸水被害は7万棟超
(棟)
  全壊 半壊 一部破損 床上浸水 床下浸水 合計
岩手県 20 380 380 139 720 1639
宮城県 165 858 738 2998 12968 17727
山形県   3 34 65 99 201
福島県 122 855 626 11951 2589 16143
茨城県 136 1444 845 132 652 3209
栃木県 15 34 67 10135 9445 19696
群馬県 15 86 111 265 400 877
埼玉県 13 32 132 2241 3100 5518
千葉県 19 32 890 1318 1142 3401
東京都 13 8 277 958 537 1793
神奈川県 41 70 599 37 115 862
新潟県 3 5 24 23 280 335
長野県 799 1161 1122 2544 3690 9316
静岡県 5 4 341 990 1743 3083
上記以外の道府県 2 2 68 49 58 179
合計 1368 4974 6254 33845 37538 83979
台風19号による住宅被害の状況。福島県や栃木県では床上浸水が1万棟以上となった。2019年10月31日午後2時時点のデータ(資料:総務省消防庁の資料を基に日経ホームビルダーが作成)