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基礎工事を重視する建て主は多い。建て主が見ただけで分かる施工不備が相次ぐと、工事がストップすることもある。見られていることを意識した丁寧な施工を心掛けたい。(日経ホームビルダー)

 私が新築時の検査を依頼された現場において、基礎工事で問題が3つも立て続けに発生し、半年以上現場が止まってしまった。

 1つ目の問題は、地盤面を水平に仕上げる「床付とこつけ」の施工不良だ。水平精度が悪く、検査に立ち会った建て主が「鉄筋が波打っている」と施工者に指摘した。私も現場を見た瞬間に波打っていると気づいた〔写真1〕。

〔写真1〕床付けの水平精度が悪い
〔写真1〕床付けの水平精度が悪い
問題の住宅現場で、ベタ基礎の配筋検査時に撮影した様子。鉄筋が波打っているのが目で見て分かる。床付けの水平精度が悪かったことが原因だ(写真:カノム)
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 それでも上下のかぶりなどに影響がない程度だったので、私からは施工者に是正を求めなかった。建て主にも鉄筋の波打ちが問題ないレベルであることを説明したが、建て主は納得しない。建て主の強い要望で配筋をやり替えることになった。

 床付けは、水平精度を高めるのに手間や時間がかかり、手抜きをされやすい。その結果、地盤が波打つと、かぶり不足や今回のような鉄筋が波打つといった弊害が出る〔写真2〕。最近では対策として、スラブ下を含めた全面捨てコン施工を標準仕様としている住宅会社も増えている〔写真3〕。

〔写真2〕鉄筋が下がっている
〔写真2〕鉄筋が下がっている
写真1とは別の現場の様子。基礎の立ち上がり鉄筋が水平になっておらず、中央部分が下がっている。ここでも床付けの水平精度が悪く、地盤面が波打っていた(写真:カノム)
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〔写真3〕全面捨てコンで水平を確保
〔写真3〕全面捨てコンで水平を確保
基礎下に先行して全面捨てコンを施工した現場。床付けの施工不備を防ぐため、こうした仕様を標準とする住宅会社も増えている(写真:カノム)
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 問題の現場では、建て主の要望で地盤の床付けからやり替え、鉄筋の波打ちは改善された。ところが、すぐに次の問題が起きた。ベタ基礎のスラブコンクリート型枠を、十分な養生期間を取らずに早期解体したのだ。