ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)が広まってきた。ZEH関連の補助事業でも、低日射地域、多雪地域、都市部の狭小地などへの配慮が盛り込まれた。ZEHの要件をおさらいし、顧客説明の方法や各地の先進事例を紹介する。

特集
ZEHなんて怖くない
目次
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「ZEHは高い」をどう説明? 正しい情報を集め開示する
インタビュー
ZEHには省エネ基準を上回る性能が求められ、太陽光発電など再生可能エネルギーの導入が原則必要になる。そのため、これまでの一般的な仕様に比べて、建築費は高くなる傾向が否めない。顧客にどう説明すればいいのだろうか。2017年7月に設立されたZEH推進協議会の小山貴史代表理事に聞いた。
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外皮性能を高めて設計は自由に
温暖地域
「ZEHだから、プランが制約されるわけではない」。エルクホームズ(山口県周南市)の河村郷志開発部商品・性能担当部長はそう話す。同社は山口県と広島県でツーバイシックス工法の家を展開している。
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建売住宅をベースにZEH化
都市部
五光ハウジングは、神奈川県藤沢市を拠点に、主に建売住宅を手掛けている。価格競争に巻き込まれないように、7年ほど前から省エネ住宅に注力してきた。藤沢市に建設したI邸は、建売住宅の標準仕様をベースに、性能を一部向上させて「ゆとりあるZEH」(五光ハウジング、五光建設の石山辰巳代表)を目指した注文住宅だ…
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大きな屋根で雪処理と発電を
多雪地域
雪国でもZEHが増えている。ただ、ZEHに欠かせない太陽光発電システム(PV)と雪処理の関係は難しい。冬に、パネル上に雪が積もったままでは発電できない。かといって安易に雪を落とすと、周囲に迷惑をかけ、自分たちの生活にも支障を来してしまう。