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(イラスト:柏原昇店)
(イラスト:柏原昇店)

 性能重視型の規格住宅を得意とし、年間30棟をこなすA工務店。その費用対効果の高さに引かれた建て主のB氏は、標準プランと基本仕様で契約した。

 現場監督は営業出身のC氏。現場で建て主と信頼関係を築き、オプション仕様に引き上げるのが得意だ。B氏にも進捗をSNS(交流サイト)で逐一報告。B氏が現場に来たときには職人を紹介した。そのうちB氏は現場で職人たちと立ち話をするようになった。

 問題が起きたのは、石こうボードを張り始める少し前のことだ。C氏はB氏とともに現場で照明スイッチやコンセントの位置確認を実施した。電気工事職人のD氏も参加して説明を補足。B氏は丁寧な応対に触発され、照明器具を基本仕様からオプション仕様の上位機種に変更した。

 仕様変更でダイニングテーブルの上部にペンダント照明を付けることになった。照明の位置を決めるにはテーブルの配置を決める必要がある。B氏はいったん持ち帰って検討し、日を改めて再度、現場で位置を決めることになった。

 監督のC氏は多忙で、位置決めをB氏と職人D氏に任せることにした。両者の人間関係がある程度できていたので問題ないと判断したのだ。