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全館空調の課題の1つが維持管理だ。ダクト清浄事業を展開する日本ウイントン(東京都大田区)の清水晋業務企画部長は「引き渡しから5年後には給気ダクトにもほこりが堆積している。定期的なダクト清掃が不可欠」と指摘する。
清掃時期を左右するのがダクトの素材だ。フレキダクトは凹凸にほこりがたまるが、ダクトの内側が不織布だと繊維にもほこりが食い込む。一方、ダクトの内側がフィルムだと表面にほこりは付きにくい〔写真1〕。さらにほこりが付きにくいのは、内側にアルミを張ったグラスウールダクトだ。凹凸がなく表面も平滑で、ほこりがたまりにくい〔写真2〕。
〔写真1〕内側の素材が清掃性を左右
内側に不織布を張ったダクトは細かいほこりが表面に付着しやすいが、清掃性は高い
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フィルム張りのダクトはほこりが表面に付着しにくいが、清掃時に破けやすい
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(写真:日本ウイントン)
〔写真2〕アルミ張りは汚れない
グラスウールダクトの内外側にアルミを張ったダクト。数年経過しても汚れが非常に少ない(写真:日本ウイントン)
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