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トリプルを水害対策に生かす

 大手住宅会社の一条工務店(東京都江東区)は、トリプルガラスの樹脂窓を全国一律の標準仕様にしている。同社の仕様は、断熱性能だけでなく、耐水圧性能の確保や防犯対策にも力を入れている点が特徴だ。

 3枚のガラスのうち、屋外側には厚さ5mmのLow-E強化ガラスを設置。中央には厚さ3mmのLow-Eガラスを、屋内側には厚さ6.8mmの防犯合わせガラスを設けている。防犯合わせガラスは、厚さ3mmのガラス2枚の間に、厚さ0.8mmの特殊フィルムを挟んで一体化している〔写真1〕。同社はトリプルガラスを海外から調達。あらかじめ工場で壁と窓を一体化してから現場に搬入する。

〔写真1〕耐水害や防犯にも効果を発揮
一条工務店は、トリプルガラスの樹脂窓を標準仕様にしている。同社はこの仕様をベースに、「耐水害仕様住宅」を開発中だ(写真:日経ホームビルダー)
一条工務店は、トリプルガラスの樹脂窓を標準仕様にしている。同社はこの仕様をベースに、「耐水害仕様住宅」を開発中だ(写真:日経ホームビルダー)
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同社と防災科学技術研究所が、19年10月2日に実施したゲリラ豪雨による洪水被害の実大実験。最大で毎時300mmの豪雨を発生させ、地盤面から1.3mの高さまで貯水槽に注水した。その結果、同社の耐水害仕様住宅では、床上浸水、床下浸水のいずれの被害もなかった(写真:日経ホームビルダー)
同社と防災科学技術研究所が、19年10月2日に実施したゲリラ豪雨による洪水被害の実大実験。最大で毎時300mmの豪雨を発生させ、地盤面から1.3mの高さまで貯水槽に注水した。その結果、同社の耐水害仕様住宅では、床上浸水、床下浸水のいずれの被害もなかった(写真:日経ホームビルダー)
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 同社は、洪水被害が国内で多発している近年の状況を受け、19年年末までに「耐水害仕様住宅」を発売する(日経ホームビルダー2019年11月号)。トリプルガラスの窓枠に中空パッキンを設置し、外部からの水圧が増大するとパッキンが押されて隙間を塞ぐ構造とする予定だ。