シロアリ対策は、使用薬剤の量を極力減らして効果を得る「レスケミカル工法」や、薬剤を使用しない「ケミカルフリー工法」が台頭し始めている。その実情を報告する。
「ベイト工法を使う理由は、薬剤を散布せずにシロアリを巣ごと根絶できるから。人やペットに無害なので安心してお客様に勧められる」
そう話すのは、鹿児島市に本拠を置く住宅会社、シンケンでハウスケア部門を担当する久保田和広氏だ。同社が初めてベイト工法を採用したのは約20年前のこと。これまで鹿児島県内を中心に約2100棟の住宅で同工法を導入した〔写真1〕。
久保田氏は「鹿児島県はヤマトシロアリだけでなく、イエシロアリも生息する。だからこそ、シロアリを確実に根絶できるベイト工法を使っている」と力説する。