全1061文字
PR

住宅を長持ちさせるには、引き渡し後のシロアリへの対策も重要だ。新築住宅だけでなく、布基礎が使われていた時代の住宅にも手厚い蟻害対策が求められる。

 「シロアリ被害が起こるような古い住宅は、駆除するより建て替えた方が早い」

 高度経済成長期のスクラップ・アンド・ビルドの時代には、そんな極論がまかり通ったが、現在のストック活用型社会ではもはや通用しない考え方だ。既存住宅の寿命を健在な状態でどこまで延ばせるか。そのためには、既存住宅のシロアリ被害にも手厚い対策が求められる〔写真1〕。

〔写真1〕既存住宅のシロアリ駆除も重要に
〔写真1〕既存住宅のシロアリ駆除も重要に
既存住宅の長寿命化を図るには、適切な蟻害対策が欠かせない。上は浴室、下は玄関で薬剤を注入しているところ(写真:テオリアハウスクリニック)
[画像のクリックで拡大表示]
2019年に改定された白対協の「木造建築物等防腐・防蟻・防虫処理 技術指針・同解説」(写真:日経ホームビルダー)
2019年に改定された白対協の「木造建築物等防腐・防蟻・防虫処理 技術指針・同解説」(写真:日経ホームビルダー)

 日本しろあり対策協会(以下、白対協)は、2019年12月、「木造建築物等防腐・防蟻・防虫処理 技術指針・同解説」を33年ぶりに改定した。そのなかで、既存住宅の蟻害対策の充実を新しい柱の1つに据え、対処法を示している。

 蟻害対策が必要なのは新築や築浅の住宅だけではない。布基礎が一般的だった古い時代の住宅にも適切な対策が必要だ。