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 埼玉県八潮市に建つ「上馬場アパート」〔写真12〕は、木造在来工法の3階建て共同住宅(以下、木3共)。設計・施工は同市の益田建設で、転売を前提にした投資用物件として建設。「木3共」という形式を選んだのは、建築費を抑える狙いからだ。建物の延べ面積は366.66m2で、建築費は約6200万円。

〔写真1〕大型パネルで工期を10日短縮
〔写真1〕大型パネルで工期を10日短縮
アパートの南面側(バルコニー側)。隣地や供用開始前の隣接道路が利用できたため、こちら側から資材を搬入し、建て方を実施した(写真:益田建設)
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〔写真2〕外階段は鉄骨製
〔写真2〕外階段は鉄骨製
建物のファサード。1時間準耐火構造の規定を満たすには他の手段より鉄骨階段の方が安価にできるため、屋外階段は鉄骨階段にした(写真:益田建設)
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 木3共は鉄骨造より基礎や躯体のコストが安価に収まる。また外壁仕上げは住宅用サイディング、窓は住宅用サッシとコストを抑えられる。

 「木3共は1時間準耐火構造が求められるが、そのコスト増を差し引いても、S造より2割は安く済む」と同社の鈴木強取締役は説明する。

 上馬場アパートでは、施工の人工や工期を抑えるため、外周壁に大型パネルを採用〔写真34図1〕。柱・梁と構造用面材、透湿防水シートを工場製作でパネル化した。

〔写真3〕外周壁に大型パネルを採用
〔写真3〕外周壁に大型パネルを採用
外周壁で採用した大型パネルは、床合板とともに1層ずつ施工する。そのため、建て方中も構造体が安定するとともに、常に施工場所となる床がある状態なので、作業安全性も高まる(写真:益田建設)
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〔写真4〕建て方は3日で完了
〔写真4〕建て方は3日で完了
掃き出し窓はバルコニーとの取り合い調整のために、大型パネルの建て込み後、現場で取り付けた(写真:益田建設)
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〔図1〕建物の構成
〔図1〕建物の構成
(資料:益田建設)
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 断熱材は外壁の1時間準耐火構造を満たすためにグラスウールを採用したが、工場製作でも作業性が上がらないため、現場施工に。サッシも床との調整が必要な掃き出しが中心なので、同じく現場施工にした。