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 中規模建築を木造で計画するメリットとは?──。自社の事務所と倉庫兼工場〔写真12〕を木造で建てた木材販売会社、小泉木材(横浜市)の小泉武彦社長は、代表的なメリットとして「コスト」「高断熱性能」「仕上げの自由度」を挙げて、次のように説明する。

〔写真1〕高断熱化などに中規模木造のメリット
〔写真1〕高断熱化などに中規模木造のメリット
小泉木材の事務所棟は木造3階建て。高断熱化した躯体に日射取得効率の高い開口部を組み合わせ、太陽光発電パネルを備える(写真:小泉木材)
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〔写真2〕シンプルな建物はローコストでできる
〔写真2〕シンプルな建物はローコストでできる
事務所棟に隣接する小泉木材の倉庫兼工場。坪単価ベースで建築費15万円とローコスト。外装は、安価な貫板を維持管理しやすいすのこ張りで仕上げた(写真:小泉木材)
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 「工場や倉庫なら、一般流通材を使えば坪単価ベースで15万円程度のコストで建てられる。また付加断熱やトリプルガラスを採用すれば、UA値0.3程度を実現可能。外壁の木板張りなど、特徴ある仕上げも採用しやすい」(小泉社長)。近年では、木材販売会社やプレカット会社が、中規模木造に挑む中小工務店を設計・施工面できめ細かくサポートする仕組み〔図1〕も定着しており、参入の敷居は下がっている。

〔図1〕木材販売会社やプレカット会社のサポートスキーム
①工務店が個々に発注するケース
①工務店が個々に発注するケース
個々に発注し、設計の打ち合わせと見積もり調整、野丁場の 職人の手配などを行う必要があるので手間が掛かる(資料:取材をもとに日経ホームビルダーが作成)
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②木材販売会社の業務支援を活用するケース
②木材販売会社の業務支援を活用するケース
積極的な木材販売会社は構造設計や職方の紹介などの業務支 援を行っている。これらを利用することで打ち合わせを省力化 でき、手配や予算調整の手間が省ける(資料:取材をもとに日経ホームビルダーが作成)
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③プレカット会社の業務支援を活用するケース
③プレカット会社の業務支援を活用するケース
中大規模のプレカット会社は建材販売も手掛けるほか、業務支援と して構造設計や建て方支援などを行っている。これらを利用すること で打ち合わせを省力化でき、手配や予算調整の手間が省ける(資料:取材をもとに日経ホームビルダーが作成)
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